忘れがち?「お下がりのスマホ」子どもに渡す前に“閲覧制限”してあるか確認を 専門家が指摘 小学校中学年で9%所持
親やきょうだいからのお下がり
長野県内の教員、小児科医らでつくる団体「子どもとメディア信州」と県、県教育委員会は、県内の小中高生を対象にしたスマートフォンやタブレット端末などの利用状況に関する調査結果(速報値)を発表した。同団体などによる全県調査は5回目。本年度はスマホの所有について、家族らが以前使用していた「お下がり」を持っているかを回答の選択肢に加えた。小学校中学年も一定程度お下がりを持っており、スマホ所有の低年齢化が進んでいる。 【ひと目で分かる】「お下がりのスマホ」を持っている小学生と中学生の割合
県内の小学3年~高校3年を対象に調べ、計約9万7千人分(7月30日時点)を集計した。
スマホのお下がりの所有率は、小学生では小3・4の9%から小6の12%まで学年が上がるにつれて増加。自分専用のスマホを持っている児童生徒を含めると、小6の4割、中1の6割近くが日常的に利用している状況が浮かんだ。
確認しないまま渡すと、トラブルの危険性高まる
同団体の松島恒志代表は、家族のお下がりでスマホを使う際には、不適切サイトなどへの閲覧制限(フィルタリング)がされていない可能性があり、トラブルの危険性が高まると指摘。利用制限などの設定を確認し、「適切な使用方法を伝えていく必要がある」と話している。