ふくしまベンチャーアワード 知事賞は上神田社長(家守舎桃ノ音、国見町) 過疎地域で充実ライフ
福島県内の優れたベンチャー起業家をたたえる「ふくしまベンチャーアワード2023」の最終選考会は11日、福島市の民報ビルで開かれ、最優秀賞の知事賞に家守舎桃ノ音(やもりしゃもものね)の上神田健太社長(福島県国見町)が選ばれた。上神田さんはレストラン、コワーキングスペース、シェアオフィスを備えた複合施設と、環境性能の高い住宅地をつなぎ、過疎地域で充実したライフスタイルを確立する計画を発表した。 ファイナリスト9人がビジネスプランを披露し、審査員が社会性や新規性を評価した。表彰式では松本雅昭県商工労働部長が上神田さんに賞状と賞金20万円を手渡した。上神田さんは「ビジネスアイデアが過疎地域で共通する課題を解決するきっかけになれば」と語った。 審査委員長を務めた西会津町の最高デジタル責任者(CDO)の藤井靖史さんが講評した。協賛企業による企業賞の表彰も行った。上神田さんには浅野撚糸賞も贈られた。
アワードは県の主催で11回目。県内外から43件の応募があった。 知事賞以外の受賞者は次の通り。 ▽優秀賞=金子弘行(石川町、ナガヨシ社長、メンター賞、福島民友新聞社賞)川端瞭英(東京都、テレビユー福島賞)木下秀之(福島市、キノシタコーポレーション社長、インビジョン賞) ▽特別賞=高橋慶香(郡山市、エシカル郡山ReSTARプロジェクトマネージャー、福島放送賞、栗林利紗公認会計士事務所賞)城清里仲(郡山市、ベリーズパーク郡山ブルーベリーコンシェルジュ、LifeTraverse賞、オーディエンス賞)保田井悠希(いわき市、トレカスタート代表、PR TIMES賞、福島民報社賞)菅原由騎(郡山市、起業サークル会長・日大工学部、東邦銀行賞、グロウイングクラウド賞)山子顕(郡山市、ギャクサン社長、HRM総合事務所賞)