[奥脇莉音のプロ奮闘記(32)]シングルスでは悔しい結果も、韓国選手との初タッグでW35初タイトル【テニス】
タイ・ナコーンシータンマラートで初めてW35のダブルス優勝
こんにちは!奥脇莉音です!今回のコラムは、6月から7月半ばに行っていた台湾、タイ遠征についてお話しします。 【写真4点】奥脇莉音プロ @台湾・タイ遠征 最初の2週間は台湾でのW35大会に2週連続で出場しました。着いた瞬間に思ったことは暑い!ということ。正直、日本より暑く、熱中症対策は必須でした。これまで何度も台湾に来ているので食、移動、ホテルなどは困らずスムーズでした。 まずは結果は1週目、2週目共に予選からでしたが、どちらも勝ち抜き本戦に上がることができました。本戦では、1週目は2回戦負け、2週目は1回戦敗退。負けた試合はどちらもポイントが取れず、自分のエラーが目立つ、課題の残る厳しい結果となりました。 気持ちを切り替えて、次の大会へ移動しタイのW35に出場。シングルスは本戦1回戦敗退でしたが、今までは球足の速いコートを苦手としていたのですが、今回の遠征で思っていた以上に自分のテニスでも戦えることがわかり、新しい発見ができた良い1週間となりました! それと同時に、大事なところを勝ち切る強さがもっと必要だともこの遠征で痛感。ダブルスでは「良い形で終わりたい」と挑んで、結果は優勝! 初のW35でのダブルス優勝はとってもうれしかったです。何よりパートナー(チョン・ボヨン/韓国)ととても仲良くなり、毎試合本当に楽しくプレーできていたと思います。初のペアリングでほとんど喋ったことがなかったので、どんな感じなのだろうと思っていたのですが、コート内ではお互いにガッツを見せ、コート外ではいろんな話をして、楽しい1週間でした。 試合は、1回戦から本当にタフで10ポイントタイブレークまでもつれたり、追い込まれた場面は何度もありましたが、パートナーの力強いラリーに助けてもらいました。決勝戦では、第1セットを2-6で取られ、第2セットも1-4までいってしまいましたが、笑顔で「今のまま続けよう!」「まだいける!」と、お互いを励まし合い、最後まで諦めずに戦うことができました。次は、シングルスでも飛躍した姿を見せられるように、日々努力していきたいと思います。 今回も含め、テニスができることや遠征に行けることは、いつもサポートしてくださる私のスポンサー様、コーチ、トレーナー、両親のお陰です。心から感謝の気持ちでいっぱいです。さらに応援してくださる皆様にも、いつも力を頂いています。この場をお借りして感謝申し上げます。本当にたくさんの応援をありがとうございます。これからも応援よろしくお願い致します。 [Profile]奥脇莉音(おくわき・りのん) ・2004年12月30日生まれ。埼玉県出身。 ・橋本総業所属。株式会社グラムスリー契約。 ・5歳のころからテニスを始め、2019年に関東ジュニア16歳以下で優勝。元世界4位・伊達公子さんが中心となって立ち上げた「KIMIKO DATE×YONEX PROJECT」のメンバーとなって力をつけると、2021年4月にプロ転向。どんなにつらい時でも笑顔を忘れずに"攻める""打ち勝つ"テニスで将来グランドスラム優勝を目指している。
奥脇莉音