プロゲーミングチームREJECT、アラブのe-Sportsシーンへ本格進出 10億円超の資金調達で新拠点設立
プロゲーミングチーム・REJECTを運営する株式会社REJECTが11月13日、総額10.7億円の資金調達を完了したことを発表した。 【画像】中東が誘致するゲーム文化──サウジアラビアでは「ゲーム特区」も 調達先には、アラブ首長国連邦アブダビのGyrfalcon Holding LLCなどが参画。REJECTはアブダビのEtihad Towerに新拠点を設立し、中東e-Sports市場への本格進出を開始する。 REJECTは、2018年に発足されたe-Sportsチーム。格闘ゲーム『ストリートファイター6』のときど選手なども在籍。各タイトルでの存在感を強めている。
11月12日には伊藤忠とREJECTの資本提携の報道も
今回の調達には、Gyrfalcon Holding LLC以外にも、日本からDBJキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル、オリックス・キャピタル株式会社、伊藤忠商事株式会社、株式会社KIDS HOLDINGSなどが参画。 この調達に関連して、11月12日には日本経済新聞が伊藤忠商事株式会社とREJECTの資本提携を報道。 報道に対してオーナーの甲山翔也さんは、自身のXで「日本から世界一のeスポーツチームを創るという夢に、今後も全力で挑み続けます」とコメントしていた。
競技シーン、ストリーマーシーンで存在感を強めるREJECT
オーナーの甲山翔也さんは、自身もNasteLの名前で元プロ選手として活動。当時19歳で株式会社REJECTの前身となる株式会社CYLOOKを設立した。 『PUBG MOBILE』や『VALORANT』などFPSタイトルに多く参入。2020年には、総額3億円のリーグ「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」にて、 初代王者として約1.3億円の賞金を獲得。 2024年5月には、『Apex Legends』の世界大会「Apex Legends Global Series Year 4: Split1 Playoffs」で、REJECT WINNITYが優勝。アジア地域で初の快挙を成し遂げた。 競技シーン以外でも、こく兄さんハイタニさん、まざー3や天鬼ぷるるさんなどのストリーマーが多数在籍。 2020年には、渋谷スクランブル交差点にて、eスポーツチームとして初の広告映像を掲載。 その翌年には、東京都内にビル一棟の選手のトレーニング施設兼オフィスである「REJECT GAMING BASE」を設立するなど、多岐に渡る取り組みを続けている。