「普通のサラリーマンでも出来る」中小企業に本当に必要な“改革”…あなたの19個の「当たり前」が中小企業に革命
老後2000万円問題が叫ばれて久しい。しかし、生活水準を落としたくないのであれば「2000万円でも足りない」。政府の経済的支援を当てにすることもできない。現代日本ではサラリーマンであっても資産を形成することが求められている。そんな人は会社を買おう。もしあなたが一般的なサラリーマンならば、既に会社を経営するノウハウを自然と身に着けているのだ。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、平凡なサラリーマンが会社を購入し成功した例を紹介しながら、具体的に「どうやって資本家として成功するのか」を『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)から一部抜粋して紹介する。 『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』連載第18回 『「知っている人は上位1%...「20代・スキルなし」でも「夢を叶えた」意外過ぎる方法』より続く
管理職経験者ならスキルは十分
繰り返し述べてきたように、読者の皆さんのなかには、中小企業経営に必要十分な知識と経験がある人が大勢いるはずです。 ある程度の規模の企業で中間管理職を務めた人であれば、自分がいた業界で、従業員が数十人規模の会社であればマネジメントできるでしょう。 事実、それぐらいの人数を部下として従えて、管理職として働いてきたのですから。ノウハウや経験は十分にあるのです。
中小企業が持つ意外なメリット
会社を買うことの何よりも大きなメリットは、いま経営が成り立っている会社の、設備も、顧客も、従業員も、仕入れ先も、取引銀行も、そのまま引き継ぐことができる点です。 きちんと利益が出ている会社であれば、とりあえずは、いまのままの業績を保つことができればいいわけです。 マネージャー経験のある人にとって、決して難しい仕事ではありません。それから会社をよく見て、変えたほうがいいと思える部分に改善の手を入れていけばいいのです。 実は中小企業は業務改善によって利益率を上げやすい、とも言えます。 大企業にいた人にとっては当たり前の管理ができていない会社が少なくないからです。商品ごとの利益管理や在庫管理、従業員の労務管理等が甘い会社は多いです。 昔からの取引関係を相見積もりも取らずそのまま続けていたり、販売に力を入れれば入れるほど赤字になる商品を何の疑問も持たずに一生懸命売っていたり、年に数個出るか出ないかの在庫を大量に持っている、などです。 こうした会社は、あなたが前の会社で使っていた業務管理システムを入れて業務を効率化する、仕入れ先と交渉して原価を下げる、IT管理を導入する、新規営業をするなど、大企業がやっている普通のことをするだけで、業績が大きく改善する余地があります。 ポテンシャルは高いのに経営のやり方がよくないために、業績が悪い中小企業は少なくありません。