匿名・流動型対策に新部署 福岡県警、縦割り打破へ
福岡県警は11日、フィリピンを拠点に活動する暴力団系の日本人集団「JPドラゴン」の構成員の男を逮捕した。JPドラゴンの関与が疑われる特殊詐欺などを行う集団「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」の取り締まり強化に向け、県警は「組織犯罪捜査課」を4月に新設。 「固定観念にとらわれず、垣根を取り払い、一丸となって実態解明を」。発足式で、県警の岩下剛本部長は決意を強調した。 特定危険指定暴力団工藤会をはじめ、全国最多五つの指定暴力団を捜査し培ったノウハウを生かすため、組織犯罪捜査課は暴力団対策部内に設置された。