高校生が豪快に「猛夏襲来」今年の創作四字熟語を発表
高校生が豪快に「猛夏襲来」今年の創作四字熟語を発表
住友生命保険は17日、今年の世相を4文字で表現する「創作四字熟語」を発表。1万4千通以上の応募の中から優秀作品に「猛夏襲来(蒙古襲来)」「台量発生(大量発生)」など10作品が選ばれた。同日午後には大阪市中央区で「書道パフォーマンス」でも発表し、通りすがりのサラリーマンの注目をあびていた。 【拡大写真】昨年は「棋聡天才」「荷労困配」などだった
応募は過去最多の1万4千209作品
この創作四字熟語は、一年の出来事を漢字四文字で振り返り「その年に感じたことを漢字に託す」という概念のもと毎年募集しているもので、今年で29回目の開催となる。同社関係者は「平成とともに歩んでいます」と話し、今回は全国から過去最多の1万4千209作品が寄せられた。 応募者の作品をジャンル別にみると、今年は台風などの自然災害や猛暑、スーパーボランティアなど「社会」が4932作品、高校野球やパワハラ問題、ノーベル賞など「文化・スポーツ」には4509作品を占めた。その中から優秀10作品が選ばれているが、これは順位付けはされていないという。
審査員の俵万智さん「災害の多い年だった」
審査員を務めた歌人の俵万智さんは「なんといっても災害の多い年だったと、あらためて感じました。蒙古並みの激しさを感じさせる『猛夏襲来』、大量の台風に振り回された『台量発生』、地震の後のブラックアウトをとらえた『地震暗来』など、いずれも漢字の簡潔さが生きています」とコメントを寄せた。
上宮高生徒が「書道パフォーマンス」で披露
昨年に続き、今年も大きな紙の上で音楽に合わせ、ダンスをしながら書道をする「書道パフォーマンス」でも優秀作品を発表。「全国高校書道パフォーマンス選手権大会」の出場常連校である上宮高校の書道パフォーマンス部員が担当し、部員らが話し合った結果、優秀作品の中から「猛夏襲来」を選び、3メートル四方の紙4枚にダンスを披露しながら豪快に書き上げた。 今年は会場が大阪市中央区のツイン21アトリウムで行われ、昼休み中の多くのサラリーマンがその様子を見守り、写真を撮る人もいた。書き上げた部員は「私たちは廊下で練習しますけど、今年の夏はとても暑かったので」と、この四字熟語を選んだ理由を話していた。