『超次元ゲイム ネプテューヌ』が発売された日。ゲームハードが元ネタの女神たちが熾烈なシェア争いをくり広げる。ネットスラングだらけのギャグも話題に【今日は何の日?】
※本記事は、2023年8月19日にアップした記事を再編集したものです。 なんでもありのハチャメチャな世界が笑える! 【記事の画像(3枚)を見る】 いまから14年前の2010年(平成22年)8月19日は、プレイステーション3(PS3)用ソフト『超次元ゲイム ネプテューヌ』が発売された日。 『超次元ゲイム ネプテューヌ』はアイディアファクトリーの子会社であるコンパイルハートが開発を手掛けるRPG。システムなどは本作の1年前に発売されたRPG『トリニティ・ユニバース』をベースにしており、キャラクターデザインと原画も『トリニティ・ユニバース』のイラストを担当したつなこ氏が続投しています。 ストーリーの舞台は、異世界“ゲイムギョウ界”。神界では4人の女神たちが何千年にもわたって争っており、下界は初代守護女神のマジェコンヌによってモンスターだらけという状況。そんな中、下界に落とされて記憶喪失になってしまったネプテューヌは、世界を創造した司書のイストワールの導きによって、道中で出会ったコンパとアイエフとともにゲイムギョウ界を救うことに。 最大の特徴は登場人物や用語がゲーム業界をモチーフにしているという点。ネプテューヌを始め、ブラン、ノワール、ベールという女神たちは各ゲームハードがモチーフですし、コンパやアイエフ、がすと、日本一という下界の住民たちは名前からもわかる通りゲームメーカーが題材です。ほかにもモンスターやアイテム、クエスト名など、ゲーマーであればニヤリとすること間違いなしのネタが仕込まれています。スライムがイヌの顔になっている“スライヌ”など、思わず笑ってしまうものも。 当時は社会問題にもなったコピーソフトの名称をもじったマジェコンヌなど、けっこうギリギリを攻めたネタが多いことも話題になりました。とにかく、いたるところにギリギリなパロディーやネタが仕込まれているので、ネットにどっぷりハマっている人ならより楽しめるはず。 濃いネタが多い『超次元ゲイム ネプテューヌ』ですが、一方でつなこ氏の描くキャラクターはド直球にかわいいです。ネプテューヌはおバカ系キャラ、ノワールはツンデレ、ブランは無口だけどキレると怖い暴言キャラ、ベールはセクシーなお姉さんと個性の異なるヒロインが揃っており、キャラクターも人気です。 ゲーム内容はプラネテューヌ、ルウィー、ラステイション、リーンボックスという4つの国を移動しながらクエストを受注してクリアーしていくというスタイル。クエストをクリアーするとシェアが変動し、各女神を仲間にする条件にもなっていました。 バトルは、各ボタンに設定した技をAPを消費して使用するシステム。攻撃行動を追加する“コンボリンク”により、爽快感と戦略性が組み合わさったものになっていました。また、女神に変身する“女神化”もあり、外見が大人になってセクシーになるほか、声優陣の芝居もガラリと変化。とくにネプテューヌはふだんの姿と女神化した姿がまったく異なるため、見事に演じ分ける田中理恵さんはすごいなと思いました。 シリーズの原点である本作は複数回リメイクされており、2013年10月31日にプレイステーション Vitaで『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1』が発売。その後に、2018年5月31日にプレイステーション4(PS4)で『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1+』が、2020年12月17日プレイステーション5で『Go!Go!5次元GAME ネプテューヌ re★Verse』が発売されました。なお、『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1』はPCでも発売されています。 アクセスしやすいものでプレイして問題ないと思いますが、オリジナル版とリメイク版ではエンディングなどの内容がだいぶ異なります。リメイク版はその後のシリーズ展開に合わせてコミカルなものが多い一方、オリジナル版はかなりシリアス。実機を用意するのはたいへんかもしれませんが、原点も体験してみてほしいです。 シリーズ最新作は今年(2024年)6月27日に発売された『爆走次元ネプテューヌ VS 巨神スライヌ』。Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4で遊べるので、ぜひチェックしてくださいね。