音楽、声優、グロ弁 みみめめMIMIのヴォーカル・タカオユキの不思議な魅力
新曲「晴レ晴レファンファーレ」はどういう気持ちで作りましたか?
タカオ:新曲の「晴レ晴レファンファーレ」はアニメ『甘々と稲妻』の主題歌として作りました。妻を亡くした男性が一人娘のために苦手な料理をがんばって作っていくというストーリーで、すごい心が温かくなって、元気がもらえるけれど、不思議と涙が出てくるようなアニメです。 オープニングだし、明るく元気の出るような曲にしたいなと思って作りました。メッセージとしては原作を読んだときに思った「ふだんは気が付かない平凡」という幸せをテーマに書きました。親子がテーマになっているので、曲を作る前にまずは私のお父さんに電話して「私が生まれたときに何を思ったか」などをインタビューしました。 「優しい子に育ってほしい」、「まじめな子に育ってほしい」とかを言うのかなって思っていたら、「平凡に、ただただ平凡に育ってほしい」というのが願いだったと聞いて、なんかハッとさせられました。そんなことでよかったんだ、なんか平凡に育つって、生きてれば叶っちゃうことじゃんって思いました。歌詞にも「幸福のパスワードは隣り合わせの平凡かもしれない」って書いたんですが、父の言葉から作った一節です。ここ2、3カ月で幸せって何だろうと考えさせられました。幸せはつかむものって思うじゃないですか、でもつかむじゃなくて、気付くことなんじゃないかな。この曲を行進曲みたい思って聴いてくれて、日常の小さな幸せに気付いて、スキップしたくなるようになるといいなと思います。 こういう成長させられるアニメってすごいなと思います。主題歌を歌うということはかけがえのないことなので、これからも音楽や声優として携わって、ぜひアニメを盛り上げていけるような素材になりたいですね。
東名阪ツアー楽しんでいますか? 今後はどんな活躍をしたいですか?
タカオ:ツアーのタイトルが”微炭酸ファンファーレ”なので、サイダーのようにしゅわっとはじけるさわやかなライブをお届けしたくて、花火大会に行くなど、夏の一日の流れようなステージをイメージしました。会場ごとに皆さんの受け止め方が違うのが、すごく新鮮で、楽しいのはもちろん、みんなと作ってこそツアーなんだなと、あらためて感じました。盛り上がるところはタオル回したりとか、しっとりとしたバラードはじっと聞いていてくれたり、夜っていうのをちゃんと感じてくれたり、充実した3週間でした。名古屋は女性の方も多くて握手会で男女の兄弟でいらしたりしたとか、男女ペアで来ていただけたりすると何だかほっこりしますね。