ハンドメイドボディのスカイライン・クーペ【2】クーペ35台、コンバーティブル25台の計60台の激レア・スカイライン
シリーズ:ハンドメイドボディのスカイライン・クーペ【2】1962年式 プリンス スカイライン スポーツ・クーペ 【画像23枚】ボディサイドのプレスラインが、Bピラーの後ろで跳ね上がる独特のデザイン。リアのオーバーハングが長いプロポーションは、今見ても美しい 1961年3月には日本でのお披露目のため、東京の赤坂プリンスホテルで記者発表が行われ、同年10月の第8回全日本自動車ショーに展示、話題を独占した。実際の発売は62年4月になるのだが、プリンスでの生産開始までの手順も独特なものとなった。 ボディはハンドメイドのため、いくつにも分割された木型に合わせてボディ用の鉄板を叩き出す手法が取られた。イタリアからアレマーノの技術者を日本に招へい。現地から輸送された木型を使って、ボディ製造の方法を直接指導してもらい、日本で量産を開始した。 当初200台のスカイラインスポーツを製造する予定だったが、クーペ35台、コンバーティブル25台の計60台で終了となった。車両価格がクーペで185万円と、セダンの倍近い高額であり、当時は2ドアクーペが買える余裕ある人たちが少なかったのだ。 初出:ノスタルジックヒーロー 2017年6月号 Vol.181 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部