2024栃木この1年 選挙を振り返る
とちぎテレビ
シリーズで今年を振り返る特集「2024栃木この1年」をお伝えします。 第1回は、記憶にも新しい衆議院選挙や知事選挙などの「選挙」についてです。 <衆議院選挙> 10月1日に自民党の石破茂総裁が第102代の総理大臣に選出され、石破内閣が正式に発足しました。 そして8日後の10月9日に衆議院を解散。 総理大臣の就任から8日後の解散は戦後最短、さらに解散から投開票日までは戦後2番目に短い18日間という短期決戦となりました。 県内では5つの小選挙区に合わせて16人が立候補し、自民党派閥の裏金事件による政治不信や物価高への対応などを争点に各地で論戦が交わされました。 1区では前職の自民党・船田元氏が元職1人と新人2人を退け、14回目の当選を果たしました。 2区では立憲民主党県連代表で前職の福田昭夫氏が自民党の候補との前職同士の一騎打ちを制し7回目の当選を決めました。 3区では自民党・前職の簗和生氏が無所属と立憲民主党の新人2人を退け5回目の当選を果たしました。 4区は、前回の衆議院選挙の比例で初当選を果たした立憲民主党の藤岡隆雄氏が自民党・前職と共産党・新人の候補を破り小選挙区で初の当選を決めました。 5区は、自民党・前職の茂木敏充氏が新人3人を相手に盤石の選挙戦で11回目の当選を果たしました。 全国でみますと自民・公明の両党が「政治とカネ」の問題で強烈な逆風を受け過半数を割り込む厳しい結果となりました。 <知事選挙> 11月17日に行われた知事選挙は5期20年を務めた現職の福田富一氏と、県民本位の県政をめざす共産系団体の新人の一騎打ちとなりました。 多選の是非やLRT・ライトラインの西側延伸に対する県の関与の仕方などが争点となりましたが、結果は福田氏が得票率8割で圧勝。 県政史上最長の6期目に突入しました。 <宇都宮市長選挙> 知事選挙と同じ日に行われた宇都宮市長選は、6期目を目指す現職の佐藤栄一氏に対し、新人3人が挑みました。 ライトラインの延伸計画が主な争点となりましたが、ライトラインのJR宇都宮駅・西側延伸を含む「ネットワーク型コンパクトシティ」の推進を訴える佐藤氏が宇都宮市政、史上初の6期目の当選を決めました。 <そのほかの市長・町長選挙> また、県内では宇都宮市のほかに5つの市と町でも選挙が行われました。 4月に行われた矢板市長選では「雇用と経済」を公約の一丁目一番地に掲げた新人の森島武芳氏が、3回目の当選を目指す現職を破って初当選しました。 6月に行われた鹿沼市長選挙は新人同士の戦いとなりこれまでの市政を引き継ぎながらも市民目線の行政改革で進化させたいと訴えた前の県議会議員の松井正一氏が初当選しました。 そして、松井氏の辞職に伴って行われた県議会議員・鹿沼市選挙区の補欠選挙では元鹿沼市議会議員の大貫毅氏が無投票で初当選を決めました。 7月に行われた小山市長選挙では田園環境都市のまちづくりを公約に掲げた現職の浅野正富氏が新人との一騎打ちを制し2回目の当選を果たしました。 8月に行われた野木町長選挙では4人が乱立する激戦の中、高齢・多選の批判をはねのけて現職の真瀬宏子氏が5回目の当選を決めました。 同じ日に行われた塩谷町長選挙は新庁舎の整備などの実績をアピールした現職の見形和久氏が三つ巴の戦いを制し、4回目の当選を果たしました。 知事選挙と宇都宮市長選挙の投票率がいずれも歴代で2番目の低さとなるなど、選挙のたびに投票率の低さが課題となっています。 来年もさまざまな選挙が予定されていますが大切な一票を無駄にせず、一人一人の声を政治に届けていきたいですね。
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