楳図かずおさん 映画監督や作家にも影響与える フランス大使館も追悼
◇漫画家 楳図かずおさん死去 楳図さんの画風も独特で、細い線を重ねた密度の高い描き方は迫力満点。手塚治虫から「天才」と称賛されるほどだった。作品は度々映像化され、「漂流教室」は1987年に大林宣彦監督が映画化。同作を基にした米国映画「DRIFTING SCHOOL」も公開された。 【写真】どれも面白かった 楳図かずおさんの主な作品 意識を持ったロボットが登場する「わたしは真悟」はフランスやイタリアなどで漫画賞を受賞。フランス大使館はこの日、SNSで追悼し「グロテスクと美、恐怖と笑い、現実と非現実の混沌（こんとん）が引き出す芸術に、多くの人が戦慄（せんりつ）し、そして同時に魅了されました」と称賛した。 また、楳図さんの作品はさまざまなジャンルの後輩クリエーターにも影響を与えた。映画「鉄男」などを手がけた塚本晋也監督はSNSで「子供の頃からいったん読み始めると時を忘れ没入しました。『漂流教室』はジャンルを超えて全ての読み物の中でもベストクラス」。ミステリー界を代表する推理小説作家の綾辻行人氏もSNSで「その存在と全ての作品にひたすら感謝いたします。ああもう、どうしよう……」と衝撃の大きさを吐露した。
