北海道と東京の二拠点生活で実感…田舎暮らしの心地よさを最も決定づけるものとは
「どう暮らしたいか」を考えた家づくり
これから二拠点生活を始めようとする方に、アドバイスしたいこと。それはこれから先の生き方や暮らし方に合った家を考えてほしいということです。 50代、60代になれば、必要なスペースや間取りも変わってきます。一般的なファミリータイプにこだわらず、趣味の部屋が必要ならばそれもいいと思いますし、思い切ってミニマムで小さなスペースにするのもひとつの方法だと思います。 ただどんな場合でも、暮らしやすい家とは、「暑くなく、寒くない家」。家の性能は不可欠です。これは20年以上、住宅誌に関わってきた私が、自分自身の生活を通して感じていることです。 北海道という季節の変化が激しい、そして冬の厳しい土地にいても快適に暮らしていられるのは、家の断熱性、機密性が高いから。外は-20℃でも室内は常に20℃を切らない温熱環境は、冬、東京の家に戻るのが嫌になってしまうほど快適です。 どの土地に、どの町に暮らすかということと同時に、どんな家に住むかを考えるのも、二拠点生活を成功させるポイントだと思います。