「なくてはならない」ソフトバンクの2人の「晃」 アキラが追い付き、ヒカルが決めた「出迎えるタイプだったので余韻に浸っています」
◆ソフトバンク2×―1西武(27日、ペイペイドーム) 名脇役が主役に躍り出た。延長十回1死一、三塁。途中出場の川瀬晃が前進守備の右翼手を越えるサヨナラ打を放った。「とにかく前に飛ばそうという思いで打席に立った」。チームを救う自身初のサヨナラ打に「いつもは(ヒーローを)出迎えるタイプだったので、こんな気分なんだなと。余韻に浸っています」と興奮を隠せなかった。 ■「えーっ!ラブラブですやん」柳田悠岐が妻とのツーショット公開【写真】 1点を追う七回は代打の中村晃が勝負強さを見せた。それまで打ちあぐねていた今井から2死二塁の好機を演出すると、小久保監督は牧原大に代えて中村晃を起用した。その期待に応えたベテランは、しぶとく一、二塁間を破る右前適時打。小久保監督も「職人がしっかり仕事をしてくれた」と拍手を送った。 今季は先発の機会が少ない中村晃について、川瀬は「すごくお手本になる準備の仕方」と敬意を示す。自身もここまで15試合に出場してスタメン起用は1試合ながら「自分の役目を全うして、その中で準備していくのがプロ」と自覚する。代走、守備などで万能性を示す川瀬の働きに、小久保監督も「なくてはならない選手」と評価する。 チームに欠かせない2人の「晃」の活躍でチームは4連勝。貯金も9となった。ベンチを含めた総合力でつかんだ勝利に、首位を快走するチームの強さが表れた。(大橋昂平)
西日本新聞社