小錦が東コレで新ブランド「コニテンプラ」披露 プラスサイズは無限の可能性
鶴田能史が手掛ける「テンボ(TENBO)」は、元大相撲力士の小錦八十吉とのコラボレーションブランド「コニテンプラ(52tenbo+)」を立ち上げ、3日に「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で初披露した。 【画像】小錦が東コレで新ブランド「コニテンプラ」披露 プラスサイズは無限の可能性
プラスサイズのための衣服
デビューコレクションのテーマは“Independence-自立-”だ。 プラスサイズ(体の大きな人、背の高い人)の衣服に焦点を当て、着飾ることに臆病にならず、自分らしく堂々とファッションを楽しんでほしいという願いを込めたという。“ひまわり” “自尊心”“ありのままで”“大和魂 強さ”“INDEPENDENCE”のキーワードで構成し、立体的な花の装飾を施したシャツや、使い古した着物を再利用したドレス、手描きのバラを柄に落とし込んだオーバーサイズの着物など、テーマに沿ったルックが並んだ。また、ゴム仕様のウエストや、車椅子のベルトが隠れる設計、開閉しやすいマグネットボタンなど、ユニバーサルデザインを随所に採用した。
モデルは一般公募で募集し、ダウン症患者やゴスペルシンガー、現役大相撲力士の翔猿正也ら、さまざまなバックグラウンドの男女がランウエイを歩き、ゲストは拍手で応えた。ショーではセイン・カミュによるバイリンガルのMCに加え、手話通訳を交えてデザインテーマやポイントを解説した。
デザイナーとして参加した小錦は「私も含めて、体の大きな人は服選びに苦労しているはずだ。自分に合う洋服が着られないと、人前に出たくなかったり、恥ずかしいと思ったりしてしまう。そんな人たちに合うような洋服を作ることで、ありのままの自分に自信を持って出かけられるようになってほしい」と話した。
鶴田デザイナーは「服装を理由に外に出られないという、体の大きな人たちがいる。彼らの『ファッションを当たり前のように楽しみたい』という声を、ファッションショーとして表現した。 “大は小を兼ねる“という言葉があるように、プラスサイズには無限の可能性がある」とコメントした。
鶴田デザイナーは文化服装学院デザイン専攻を卒業後、15年に“世の中全ての人へ”をコンセプトに、「テンボ」をスタート。年齢、国籍、性別、障がいの有無を問わず、全ての人が楽しめるファッションを提案している。