ユヴェントスの構想から外れたアルトゥールの新天地はどこに? コモが新たに候補に挙がる
コモが関心を示すも……
昨シーズン、セリエAに昇格を決めたコモが、ユヴェントスのアルトゥール・メロの獲得を検討していることがわかった。 『Football Italia』によると、アルトゥールは現在、ドイツで行われるユヴェントスのプレシーズンのトレーニングキャンプに同行しておらず、来シーズンの戦力として含まれていない可能性が高いとのこと。ここ2シーズンも、ローン移籍でリヴァプールやフィオレンティーナに貸し出されており、もはや新天地への移籍が濃厚とみられている。今回コモはそんな背景があってオファーを検討し始めたようだが、内情を見れば移籍の実現性が決して高いとはいえない。 と言うのも昨シーズンのアルトゥールはフィオレンティーナで居場所を見つけ、安定した活躍を見せることができていた。ボランチとして巧みにボールを散らし、攻撃の起点を作りゲームを操る能力は健在で、21歳でバルセロナへと移籍するほどの才能を持った彼が、久々に本来の才能を発揮したと言っていいだろう。そして彼自身もこの活躍に納得していたはずで、フィオレンティーナに残留することを希望していた。だが結局、高額なサラリーと移籍金がネックとなって買取オプションが実行されることはなかった。そして今回関心を示しているコモにとっても同様のことが言えそうなのだ。コモの資金力から見れば、決して簡単に支払える額ではないことは明らか。ユヴェントスとしても大幅に譲歩してコモに売却を決断する必要もない。 アルトゥールに対しては他にもレスター・シティやエヴァートンが興味を示しているとされ、ユヴェントスはそちらの続報も気にしているだろう。まだ27歳という年齢で、その才能を持ってすればもう一旗あげることも十分可能だろう。コモ以外の可能性も含め、今後の動向に注目したい。
構成/ザ・ワールド編集部