ノーベル化学賞の期待も…光触媒の開発で脱炭素技術としても大注目、信州大学・堂免一成特別特任教授の研究とは…9月にはノーベル賞の登竜門「クラリベイト引用栄誉賞」受賞
信越放送
10月7日から今年のノーベル賞の発表が始まります。 化学賞の候補として名前があがっている1人が、信州大学の堂免一成(どうめん・かずなり)特別特任教授です。 その研究を取材しました。 【写真を見る】ノーベル化学賞の期待も…光触媒の開発で脱炭素技術としても大注目、信州大学・堂免一成特別特任教授の研究とは…9月にはノーベル賞の登竜門「クラリベイト引用栄誉賞」受賞 堂免特別特任教授: 「上から光を当てると、光触媒と接触しているところで、水が分解して水素と酸素が、あぶくになって出てきます」 どこにでもある水と太陽の光からエネルギーを取り出す夢の技術。 信州大学の堂免一成特別特任教授が研究しているのが、光触媒という物質を使って水を水素と酸素に分離し、効率良く取り出そうというプロジェクト。 水素は燃えても水になるだけで環境への負荷が少なく、次世代のエネルギーとして、自動車をはじめ、さまざまな分野での活用が期待されています。 要となるのが光触媒の研究。 信州大学ではより効率的な触媒を求めて、実験を繰り返しています。 堂免特別特任教授: 「100回200回試して、うまくいくやつが1つか2つあればいいかなというくらいの確率ですから」 記者: 「けっこう勢いよく(水素と酸素が)出てますね?」 堂免特別特任教授: 「もっと勢いよく出したいんですよ(笑)だからそのために今さらに研究しているということです」 海外の論文でも広く引用され注目を集めてきた研究。 9月には、ノーベル賞の登竜門とも言われる「クラリベイト引用栄誉賞」を受賞していていて、9日に発表されるノーベル化学賞受賞への期待もにわかに高まっています。
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