的中率は4回に1回程度でも…命を守る重要な情報“線状降水帯予測” 農家も「空振りでもいいから情報欲しい」
愛知県豊川市の農家・小野田泰博さん(45)は23年6月、豪雨で畑が浸水する被害を受け、農作物やトラクターなど約1000万円の被害を受けました。
小野田さんは今回、事前に農業用機械を高い場所に移すなどの対策をしていました。 農家の小野田さん(27日): 「雨が降るということだったので、上の方に機械を動かした」
28日、愛知県に線状降水帯が発生する可能性があると発表されると、小野田さんは「日付が変わるくらいまでは警戒しないと危ない」と不安を口にしていましたが、結局、今回は線状降水帯は発生しませんでした。 それでも小野田さんは「情報が詳しく出ること非常にありがたい」としています。 小野田さん(29日): 「天気だけではなくて温度とかはチェックするものなので、そういった情報が詳しく出るということは、農業をやるうえでも非常にありがたい。的確に恐れるというか、警戒する。そうすることで被害は減るんじゃないのかなと」
小野田さんと同様に23年6月の豪雨で被害を受けた、近くのナシ農家・小山和也さんも「空振りであろうとも、情報は欲しい」と話します。 気象庁の想定では、線状降水帯が予測され実際に発生する的中率は4回に1回程度です。しかし、命を守るためには重要な情報だと専門家は指摘します。 岐阜大学応用気象センターの吉野純センター長: 「防災情報や気象情報を我が事として捉えて、避難や行動に移すことができるような情報として、私たちは正しく情報を認識し活用していくことが大事だと思います」