韓国や輪島訪問、視野広がった 「ピースボート」参加の福島県南相馬市中学生 市長に成果を報告
国際交流NGOピースボートとピースボート災害支援センターの「ピースボート福島子どもプロジェクト」に参加した福島県南相馬市の中学生は4日、市役所を訪れ、門馬和夫市長らに活動を報告した。 プロジェクトは7月30日から8月10日までの日程で行われた。兵庫県の神戸港からクルーズ船に乗り、世界自然遺産の韓国・済州島や京都府舞鶴市、石川県金沢市、北海道の小樽市、函館市などを訪れた。南相馬市のNPO法人南相馬こどものつばさの協力で原町一、原町二、石神の3中学校の1、2年生7人が参加した。 寄港先の都市の歴史や文化に触れた他、石川県では輪島市を訪問し、能登半島地震の被害の状況を視察した。船上では同じコースのツアーに参加した国内外の乗客と交流し、語学の勉強や平和学習などに励んだ。 市役所を訪れた7人は門馬市長や大和田博行市教育長らと懇談した。「世界の人とふれあえて良かった」「英会話に挑戦した」「輪島市ではまだ復興の進んでいないことが分かった」など感想を発表した。船内で南相馬市の魅力を紹介する機会があったことも伝えた。
南相馬こどものつばさの佐藤慎治事務局長は「プロジェクトを通じて国際的な視野を広げることができた」とあいさつした。 (相双版)