和田毅投手が引退表明 日米通算165勝 野球人生の原点はふるさと・島根に
現役引退を決断した和田投手。 ふるさと島根県でスタートした野球人生を振り返ります。 和田毅投手は出雲市出身。 浜田高校時代にはエースとして2度、甲子園出場を経験。 1998年3年生で迎えた2度目の夏には優勝候補の帝京を破り、チームをベスト8進出に導きました。 高校卒業後は名門・早稲田大学へ。 東京6大学ではあの怪物、江川卓投手の記録を破り、リーグ最多奪三振記録を更新するなど、独特のフォームに磨きをかけ、プロ注目の選手になりました。 そして2002年、ドラフト自由獲得枠でソフトバンクの前身・ダイエーホークスに入団すると、1年目から14勝を挙げ新人王を獲得。 チームの中心選手として活躍しました。 その後、日本代表として2004年のアテネ五輪で銅メダル、2006年のWBCワールド・ベースボール・クラシックでは世界一に貢献。 さらにメジャーリーグにも挑戦するなど常に向上心と探求心を持ち続けました。 いっぽうで、ふるさと・島根の野球の盛り上がりにも人一倍、思い入れがありました。 シーズンオフには地元・出雲市で自身の名を冠した少年野球大会を毎年開催。 子どもたちに夢を与えてきました。 和田毅投手: 「勝ち負け以外のことをしっかり学んでると思うので、それを大切にしていってほしい」 また、社会貢献にも力を入れ、開発途上国の子どもたちに投球1球ごとにワクチン10本を贈る活動を続けてきました。 去年2月、キャンプ中の和田投手を取材したときには…。 和田毅投手: 「毎年毎年、勝負の年だし、やれたらもう一年やれますし、無理と思ったら切られていくのは僕の年齢かなと」 ベテランとしての覚悟を語っていました。 日米通算165勝、チームの最年長として若手に背中を見せ続けました。
山陰中央テレビ