世界へ「羽ばたく」拠点に 飯田OIDE長姫高校パソコン技術部がエス・バードのPRロゴ制作【長野県】
南信州・飯田産業センターは25日、産業振興と人材育成の拠点「エス・バード」(長野県飯田市座光寺)のPR用ロゴを発表した。「S・Oバディプロジェクト」として飯田OIDE長姫高校パソコン技術部の生徒がロゴを制作。飯田下伊那地域の地図を鳥に見立て、全国や世界に羽ばたく拠点になってほしいとの思いを込めた。 同センターは施設の認知度向上に向け、PRロゴの制作を計画。高校再編で旧飯田工業高校校舎が新たな拠点に生まれ変わった経緯も踏まえ、同校に制作を依頼した。 プロジェクト名のSはエス・バード、Oは同校を意味し、生徒たちは2023年4月に活動を開始。検討や修正、磨き上げを重ね、今年2月に完成した。ロジカランド(同市上郷別府)のデザイナー、鈴木啓介さんが指導で協力した。 生徒たちは最終的に計8点を制作。その中からセンター職員28人の投票で決めた。 出来上がったロゴは「南信州が鳥のように世界へ羽ばたく拠点を目指して」がコンセプト。世界へ羽ばたく航空の拠点から空港を連想し、パスポートに押すスタンプをモチーフにした。 空を飛ぶものとバードの文字から鳥を要素に入れ、飯伊の地図を回転させると鳥に見えたため、そのままデザインに採用。飯伊の下に長野県の地図を置き、鳥の足に見立てた。 生徒たちにとってロゴデザインは初めての経験で、全部員37人中、1・2年の7人が中心になって制作。昨年7月の施設見学を踏まえ、9月頃から本格的に取り組んだ。頭の中にあるものを形にするのは難しく、話し合いの中で他人の視点を取り入れ、アイデアを磨いていった。 部長は「何度も検討や修正を重ね、一つのロゴを作るのは大変だった」と振り返り、「ロゴでエス・バードと高校をより広く知ってもらえたら」と期待した。 発表されたロゴは統一PR用として多様な機会で活用していく。ほかの7点も、イメージに合ったイベントなどでの使用を考えていく。同センターの遠山昌和事務局長は「人を呼び込み、引きつけるツールにしたい」とし、「リニア時代を担う高校生が施設に関わる機会を増やし、地域産業の盛り上げに生かしたい」と話した。