ホンダ「フリード」が「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」受賞!…先代「フリード モデューロX」を中古で買うならお早めに!
ドリキンが開発に携わったモデューロX
旧型(2代目)フリード モデューロXは、ホンダの純正アクセサリーブランド、ホンダアクセスが手gけたコンプリートカーだ。ドリキンこと土屋圭市氏が開発アドバイザーとして関わっているモデューロブランドが培ってきた「上質でしなやかな走り」を実現させるために、専用開発のサスペンションや空力特性を活かしたパーツなどによるチューニングを施している。 とくにこだわっているのが、「実効空力」と呼ばれるエアロダイナミクス。フロントエアロバンパー下部に設定したエアロガイドフィンと、ディフューザー形状を工夫しったリアロアスカートを採用することで、四輪の接地バランスを最適化し、高速道路や横風の強い場所での直進安定性に効果を発揮。 さらに、サスペンションセッティングおよびアルミホイールの剛性最適化によりカーブやワインディングでの爽快なコーナリング性能を楽しむことができる。 フリード モデューロXはミニバンとしての使い勝手の良さや室内の快適性を損なうことなく、ドライバーに「意のままに操る」走りを追求した運転の楽しさを、また同乗者には上質で快適な乗り心地をそれぞれ提供するのが特徴だ。 フリード モデューロXは2017年12月にガソリン車6人乗り283万680円(消費税込/以下同)、7人乗り285万2280円、ハイブリッド車6人乗り313万920円、7人乗り315万2520円で発売された。 ベース車のマイナーチェンジに併せて、2020年5月にフリード モデューロXもマイナーチェンジを実施。実効空力デバイスであるエアロフィン、エアロスロープ、エアロボトムフィンという3つのエアロフィンを採用することで走行性能の向上を追求している。車両本体価格はガソリン車6人乗り295万200円、7人乗り297万2200円、。ハイブリッド車6人乗り325万6000円、7人乗り327万8000円と、前期モデルより約12万円アップしていた。 今回、後期型ハイブリッド車のフリード モデューロXに久しぶりに試乗したが、実効空力を実現するエアロパーツと専用チューンが施されたサスペンションが生み出すフラットな乗り味はまったく色褪せていない。同時に現行型のフリード クロスターも試乗したが、アイポイントの低さやメーターの位置などは、フリード モデューロXのほうが個人的には好みであった。 そんな高い走行性能が魅力のフリード モデューロXだが、現在中古車市場には約56台流通していて(※原稿執筆時)、価格帯は約137万8000円~約289万円。前期型と後期型のボーダーラインは240万円となっている。世代交代となるフルモデルチェンジを行っても中古車相場は高値安定傾向で、走行性能同様、フリード モデューロXの実力は色褪せていないようだ。台数が少なくなってきたので、狙っている人は早めにアクションしたい。
萩原文博