VC長野が阿智村とホームタウン協定 クラブチームの設立も発表【長野県】
長野県阿智村とバレーボールSVリーグ男子のVC長野トライデンツ(南箕輪村)は10月30日、ホームタウンパートナー協定を結んだ。村とチームが交流を深めながら、スポーツ振興を基軸にした活力あるまちづくりを推進する。中学校部活動の地域移行の取り組みとして、女子クラブチームの「VC長野トライデンツ阿智(仮)」を設立することも発表した。 飯田下伊那地域では高森町に続いて2件目の協定締結。村はVC長野の応援機運の醸成に協力し、村内施設をチームが練習で利用できるようにする一方、村や飯伊のイベントへの選手派遣、バレーボール教室や健康教室の開催など7項目で相互支援・協力する。 阿智村を活動拠点とするクラブチームは女子中学生を対象とし、VC長野の下部組織として設立する。今後、地域を問わず選手を募集して来年度から本格的に活動を開始するという。 この日は村役場で協定締結式が開かれ、熊谷秀樹村長とチームを運営するVC長野クリエイトスポーツ(南箕輪村)の大矢芳弘社長が出席した。大矢社長は「まずは住民の皆さんにトライデンツの試合を見てもらえるよう招待企画などを考えたい」とし、「村民のスポーツ振興、特に青少年育成で手助けができれば」と述べた。 阿智村は伝統的にバレーボールが盛んで、直近では阿智中学校の女子バレー部が2021年に全国大会に出場している。少子化の影響で部員数が減少しており、部員不足などを懸念した村の小学生バレーチームの保護者らが村とVC長野にクラブチームの設立を要望していた。 熊谷村長は「協定締結を第一歩に、村としてもしっかりと体制を整え、応援していきたい」と話していた。