警察官100人投入して厳重警戒 仙台駅周辺、ハロウィーンを前にピリピリ
ハロウィーンを控え、仙台中央、仙台東の両署は前日の30日と当日の31日、若者を中心に人出が見込まれる仙台市のJR仙台駅周辺で警戒活動を強化する。駅西口のペデストリアンデッキで花火が打ち上げられるなどした2年前を踏まえ、対策を講じ、トラブルが起きないよう目を光らせる。 【写真】仙台駅前の人混みの中で花火を打ち上げるなど危険な行為が見られた=2022年10月31日午後9時30分ごろ 仙台中央署は31日、駅西口デッキ周辺で、署員ら延べ約100人が警戒に当たる。徒歩でデッキ周辺やアーケード街などを巡回し、人が集まった場合には注意を促す声かけを行う。 デッキ周辺のベンチや植栽は同日午後3時ごろからテープを張り、使用を制限する。混雑状況によっては、夜にかけてデッキにパイロンを設置し、人の流れを円滑にする。夜間の補導も実施するという。 同署は前日の30日にも、約50人態勢でパトロールを展開する。 仙台東署は30、31の両日、署員延べ100人を投入し、駅東口の1階やペデストリアンデッキ周辺で警戒を強める。 31日は、署員がプラカードを掲げながら巡回し、滞留や集団での写真撮影をやめるよう呼びかける。プラカードには英語も表記し、駅周辺を訪れる外国人にも注意を促す。付近のベンチは、同日午後4時から使用できなくなる。 30日は、署員が「明日はハロウィーンのため東口のベンチを全て封鎖します」と書かれたプラカードを持ち、31日の規制などを通行人に事前に伝える。 2022年のハロウィーンでは、駅西口デッキに仮装した多くの若者が集まる中、少年が打ち上げ花火を発射するなど混乱した。昨年は警戒態勢を強化し、大きなトラブルはなかった。 中央署の石堂緑副署長は「違法行為があれば厳正に対処する。付近を通行する人は、トラブルに巻き込まれないよう十分に注意してほしい」と呼びかける。
河北新報