プロでも観たかった…“甲子園のスター”だった天才打者(5)大阪桐蔭の“4割バッター”だったが
第106回全国高等学校野球選手権大会は、京都国際(京都)の初優勝で幕を閉じた。今夏も、数多くの高校球児が聖地で躍動。中には、一躍プロ注目選手に名を上げた逸材も現れた。一方で、過去には夏の甲子園で華々しい活躍を見せるも、プロの世界に進まなかった選手も少なくない。ここでは、プロ入りしなかった天才打者を紹介したい。
峯本匠(大阪桐蔭)
強打の2番打者として活躍し、2014年夏の甲子園優勝に貢献した峯本匠。高校卒業後も立教大、JFE東日本と名門でプレーを続けたが、プロには進まなかった。 大阪桐蔭では、1年秋から二塁のレギュラーに定着。2年時には春夏連続で甲子園に出場し、2大会連続でランニングホームランを記録するなど、印象的な活躍を見せた。 3年夏の甲子園では打率.500(22打数11安打)、1本塁打、5打点、出塁率.633と傑出した数字を残し、全国制覇に貢献。特に準決勝・敦賀気比戦では逆方向に本塁打を放ち、その打撃は“天才“と評された。 その後、高校日本代表にも選出され、プロスカウトから注目を集めるも、立教大に進学。大学1年春からリーグ戦に出場したが、大学4年間で24試合出場、打率.180と低迷。 それでも、JFE東日本では入社1年目に都市対抗に出場し、打率.412の活躍で新人賞(若獅子賞)に輝いた。その後、26歳を迎えた2022年に惜しまれつつ現役を引退した。
ベースボールチャンネル編集部