日本相撲協会が研修会開催 元北青鵬の暴行問題受け、怒りのコントロール法など学ぶ
日本相撲協会は6日、親方や力士ら全協会員対象の研修会を東京・両国国技館で開いた。昨年2月以来1年4カ月ぶりの開催で約900人が出席した。 冒頭で八角理事長(元横綱北勝海)が「責任と自覚を持って行動してほしい。元気や感動を与えられる立派な協会員になってほしい」などと語りかけた後、2月に発覚した元幕内北青鵬の暴行問題に関連し、下総精神医療センター臨床研究部長で条件反射制御法学会会長の平井慎二氏が「突発的な怒りをコントロールする方法について」のテーマで講話。相手の良い行動を思い出して気持ちを落ち着かせるなどの怒りの制御法を紹介した。続いて相撲協会の研修担当顧問の櫟原(ひらはら)利明氏が講師を務め、協会員に対して大相撲の伝統文化の担い手であるという自覚をあらためて促した。 研修会は約50分で終了。佐渡ケ嶽広報部長(元関脇琴ノ若)は「みんな真剣に聞いていた。いいお話だった」と感想を述べた。