大谷翔平との「恒例行事」も見納めか? ドジャース、名物コーチと強打者が流出の可能性
米大リーグで4年ぶり8度目のワールドシリーズ(WS)を制覇したドジャースがオフに入り、チームの再構築を迫られている。一塁コーチを務めたクレイトン・マッカロー氏(44)に対して他球団が監督としての起用を検討。また、大谷翔平(30)の同僚でもあるテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)は、他球団へ移籍する可能性が浮上している。2人は、大谷が出塁したときや本塁打を放った際、一緒にパフォーマンスをすることでも知られるだけに、今季で見納めとなるのか注目される。 【写真】本塁打を放ったドジャース・大谷にヒマワリの種を浴びせるヘルナンデス ■複数球団の監督候補に 米メディアなどによると、マッカロー氏はマイナーリーグで4年間プレーした後、引退後はコーチに転向。2015年からドジャースに所属し、21年からは一塁コーチを務めている。 マッカロー氏といえば、大谷が一塁に出塁した際、互いのヘルメットをコツンとぶつけ合う「ヘッドパンプ」と呼ばれるパフォーマンスをすることでも知られる。走塁技術での指導にも定評があり、大リーグ史上初の「50-50(50本塁打、50盗塁)」を達成した大谷の偉業を陰で支えた。 大リーグ移籍情報を扱う専門サイト「トレード・ルーマーズ」は「マッカローはここ数年、将来の監督として広くみなされてきた」とした上で、マーリンズの新監督として浮上していると指摘。さらに「ブルワーズ、ガーディアンズ、メッツ、ロイヤルズとも面接を受けている」と報じた。 ■ヒマワリの種の「浴びせ役」 一方、ヘルナンデスは今季、1年総額2350万ドル(約36億円)でマリナーズからドジャースに加入。主に左翼手としてプレーした。 今季出場した球宴ではホームランダービーを制したほか、レギュラーシーズンでも自己最多となる33本塁打を放ち、ポストシーズンでも活躍するなど右打ちの強打者としてWS制覇に貢献。大谷ら選手が本塁打を放った際、ベンチ前でヒマワリの種を選手の身体に浴びせるパフォーマンスをすることでも知られ、チームに欠かせぬムードメーカーとなっている。 ただ、ドジャースとの契約期間は1年でもあるため、WS終了に伴いフリーエージェント(FA)となった。米大リーグ機構(MLB)の公式サイトは「32歳を迎えた今季は、オフに複数年契約を求めるとみられる」としており、適合するチームとしてレッドソックスやブレーブスを挙げるなど、他球団へ移籍する可能性を指摘している。
コーチ、選手を含め、オフの他球団への移籍は決して珍しくはない米大リーグだが、2人の今後の動向に目が離せない状況が続きそうだ。