演じ伝える人形と戦争 福島市の荒井小児童が創作劇 26日 150周年式典で披露
荒井小の星秀文校長は今後も青い目の人形を教育に取り入れ、児童に語り継いでいく考えだ。「戦争と平和を考える機会を継続的に設けていきたい」と語る。 ■創作劇「友情人形」の試演会は16日午後2時から、荒井小で開く。一般向けで定員は200人。予約を勧めている。創立150周年記念行事では26日午前10時15分から同校で上演する。同校児童と荒井地区住民が対象。いずれも入場無料。問い合わせは劇団120○ENへ。 ※青い目の人形 米国内の日本人移民排斥などにより悪化した日米関係を民間交流で和らげ、友好の架け橋にしようと宣教師シドニー・ギューリックと実業家の渋沢栄一が人形を贈り合うことを企画。米国からは1927(昭和2)年、ひな祭りに合わせて「青い目の人形」約1万2000体が届き、全国の幼稚園や小学校に配られた。日本側はクリスマスプレゼントとして「答礼人形」を贈った。青い目の人形は太平洋戦争中に敵国の人形として扱われ、多くが処分された。全国に数百体しか現存していないとされる。