【時系列でわかる⑧】発生から1週間 雪に見舞われる被災地(1月8日午後9時更新)
【8日 14:16】“海底露出”で観測不能の津波観測点 別場所に設置し観測再開
最大震度7を観測した能登半島地震では、海岸が隆起するなど大規模な地殻変動が起き、気象庁が石川県珠洲市に設置している津波観測点は海底が露出したため観測できなくなっていましたが、気象庁は近くの港に代わりとなる観測機器を設置し津波の観測を再開したと発表しました。 気象庁によりますと、珠洲市に設置している津波観測点「珠洲市長橋」では1日の大地震でこの観測点の一帯で大規模な地殻変動が起きて地盤が隆起、海底が露出したため、津波観測が出来ない状態になっていました。 観測データは津波警報の切り替えや解除に必要となるため、気象庁は早期復旧に向けて作業を進めていましたが、7日、気象庁と国土交通省港湾局の職員が現地に入り、「輪島港」に代替となる津波観測点を設置したということです。 これによって8日正午からは能登半島の北側の地域の津波監視が再開し、津波が発生した場合の津波情報への活用も可能になったということです。
【8日午後】能登半島地震「激甚災害」指定へ 岸田首相が指示
岸田首相は能登半島地震について「激甚災害」に指定する見通しが立ったとして、閣議決定に向けた手続きを進めるよう関係閣僚に指示しました。 岸田首相は、政府が8日までに行った被害調査で、能登半島地震による被害が基準を超過する見通しが立ったとして「激甚災害」に指定する考えを示しました。 今週中にも閣議決定される見通しで、「激甚災害」に指定されると、自治体の復旧事業に対する国の補助金が上積みされることになります。
【8日 15:13】輪島市で安否不明者250人増
8日午後2時現在の発表によると、能登半島地震による石川県の安否不明者は323人と午前の発表から220人増えました。死者は168人と7人増えました。 安否不明者は輪島市で281人と、午前の31人から大幅に増えました。
【8日 18:12】発熱やせきを訴える患者が続出 石川・珠洲市
震度7を観測した能登半島地震は、8日で発生から1週間を迎えました。石川県内では168人の死亡が確認されています。雪が降ったりやんだりといった天候が続いている、珠洲市の直小学校は避難所になっていて、およそ160人が寝泊まりしているということです。 この珠洲市にも一日雪が降り、積雪は午後4時現在で11センチだということです。雪を触ってみると、北陸らしい重たい雪が積もっています。 この連日の寒さで、体調を崩す人が続出しています。珠洲市内で、医師や看護師でつくる医療スタッフが各避難所を巡回し、体調不良者を診察しています。発熱や、せきを訴える患者が続出しています。