新人が巨漢助っ人と「バチバチの喧嘩」 元日本代表も唖然…物怖じしなかった若き至宝
元日本代表DF安田理大がガンバ大阪FW宇佐美貴史のエピソードを明かした
ガンバ大阪に所属する元日本代表FW宇佐美貴史は、今シーズンのリーグ戦で12ゴール8アシストの活躍を見せ、過去2シーズン残留争いに苦しんだチームを4位に躍進させた。9年ぶりにベストイレブンに入った宇佐美だが、デビュー当時のエピソードをかつてG大阪でチームメイトだった元日本代表DF安田理大氏がスポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFOOTBALL TIME」内で明かした。 【実際の動画】「これは伝説的」と自画自賛 宇佐美貴史が終了間際に決めた劇的ゴールの瞬間 数々の名選手を輩出してきたG大阪の下部組織だが、その「最高傑作」とも呼ばれる宇佐美。G大阪ジュニアユース、G大阪ユースで才能を磨き、2009年にトップチームデビューを果たすと、2010年にJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞。J1を優勝した2014年、翌2015年には2年連続でベストイレブンに入り、ドイツ1部バイエルン時代にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝でもベンチ入りを果たしている。日本代表でも国際Aマッチ27試合3得点を挙げ、2018年のロシア・ワールドカップを戦うなど、輝かしいキャリアを過ごしてきた。 そんな宇佐美が一昨年は負傷に苦しんだが、今季は完全復活を果たした。32歳になった今もチームを牽引する宇佐美は、「もうちょっと上に行きたいなと思いますけれど、そもそもの目標がチームとして7位だったので。去年、一昨年も残留争いをしていたので妥当な順位ではあるかなと思いますが、取りこぼした試合がなければ、もう少し上に行けたかなと思います」「うまさとか戦術よりは、メンタルとかそっちで勝ってきたと思う」と、シーズンを振り返った。 今ではすっかりチームの象徴的な立場になっている宇佐美だが、デビュー当時は全く違ったと安田氏は言う。「まったくそんな(メンタルの話をチームにするような)感じではなかったよ。昔はもうただの勢いある若造」と言い、「でも、ホンマにすごかったから。めちゃうまかったし、先輩にも全然物怖じしない。だって1年目の貴史が助っ人ブラジル人のゼ・カルロスっていう身長190センチ、体重90キロくらいあるような選手とバチバチの喧嘩をしていたもん」と、強心臓ぶりが分かる驚愕のエピソードを披露した。 今シーズンは自らも結果を出しながら、チーム全体のことを考えて守備でも戦う姿勢を随所に見せた宇佐美。アキレス腱断裂の大怪我を経て、強くなって戻ってきたG大阪の至宝の来季も楽しみだ。
FOOTBALL ZONE編集部