“災害級”猛暑の夏へ熱中症対策を キーワードは「暑熱順化」梅雨入り前の今だから準備を(鳥取)
山陰中央テレビ
山陰地方は14日にかけて、最高気温30℃超えの日が続く予想ですが、まだ暑さに慣れてないタイミングだけに体に堪えそうです。実は専門家によると「熱中症を発症しやすいのは“梅雨入り前”」だとしていて、早めの対応を呼び掛けています。 鳥取大学医学部付属病院 高度救命救急センター・上田敬博センター長:「最近熱中症が出てきている。特に高齢者。夜でも汗をかくが、気温が上がっていることになかなか気づかないため、水分を取っていないと熱中症になってしまう。 炎天下でなくとも熱中症への注意が必要です」 その対策は? 学部付属病院 高度救命救急センター・上田敬博センター長: 「エアコンや除湿作用のあるサーキュレーターを使うことなどが重要」 そして、厳しい暑さが続く真夏に向けて大切なのが、体を暑さになれさせる、「暑熱順化」です。 学部付属病院 高度救命救急センター・上田敬博センター長: 「ずっと部屋にいたりすると、自分の体が暑さや湿度に慣れないため暑さを乗り切れない」 暑熱順化することによって、効果的な体温調整が可能になり熱中症になりにくくなるとされていて、それには適度な運動が有効です。 学部付属病院 高度救命救急センター・上田敬博センター長: 「朝まだ暑くない時とか、あと夕方の日が落ちかけた時に外出して体を暑さや湿度に慣れさせることが非常に大事だと思います」 暑熱順化には、数日から2週間かかると言われていて、早めに取り組む必要もあります。 学部付属病院 高度救命救急センター・上田敬博センター長: 「今年に関しては梅雨入り遅れていますので、今こういう時期に準備をしてもらうというのが非常に大事」 熱中症による救急搬送は去年島根県で623件、鳥取県で633件にも上りました。 本格的な梅雨のシーズンや猛暑が予想される夏に向けて今のうちにできる対策が熱中症のリスク回避につながりそうです。
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