【高校サッカー選手権】「チーム全員が勢いに乗れました」後半、怒涛の5得点で多摩大目黒が6-0で完勝
10月20日、第103回全国高校サッカー選手権東京予選が行われた。Aブロックでは都立富士森を5-0で破った駿台学園とT1リーグの多摩大目黒が対戦。試合は後半5得点を挙げた多摩大目黒が6-0で駿台学園を下し、ベスト8に駒を進めた。 【フォトギャラリー】多摩大目黒 vs 駿台学園 大会初戦の難しさとは無関係とばかりに多摩大目黒が一方的な試合を見せた。 皮切りは前半27分、CKからDF5中野結心(3年)が頭で押し込み、先制。攻撃の圧をかけ続ける多摩大目黒は後半、怒涛のゴールラッシュを見せた。 6分、CKからMF4武田一志(3年)が決めると、8分にはMF14 高橋寛生(3年)が目の覚めるようなミドルシュートを叩き込むと10分、FKのシーンでキッカーのDF5中野が決め、これで4点目。18分にはFW11 押切拓也(3年)の折り返しのパスを受けたMF4武田が決め、5点目。さらに25分、MF13小松翔(3年)が左サイドの突破から中央にクロス。これをFW10 ヘンリー公太(2年)が押し込んで6点目となった。 一方、駿台学園だが、FW19 丸家英(3年)がスピードを活かした単騎突破からチャンスを作ったが、攻撃の先細りは否めなかった。 「(駿台学園には)良い選手がいるので、苦ししい展開を予想していましたが、なんとか勝てました」と遠藤雅貴監督。 「選手権という意識はあまり持たずに普段T1リーグでやっていることをしっかり出そうとしましたし、攻守ともにアグレッシブに戦えました。どんどん後ろから湧き出てくるようなサッカーを、全員が関わるサッカーがしたいので、初戦にしてはよくできました」といつも通りのサッカーができたことを強調。 2得点の主将DF5中野も「全体として試合の入りから相手を圧倒することを意識しました。T1リーグでは試合の入り、球際、攻守の切り替えにこだわっているので、良い感じでできました」と同様に勝因を語った。 圧巻は後半の5ゴール。「チーム全員が勢いに乗れました」とMF4武田が話すように2点目から4点目までわずか4分間で3得点の爆発力を見せた。機動力を生かした、プレーも気持ちも湧きあがるサッカーで駿台学園を圧倒したといえる。 昨年同様、ベスト8に進んだ多摩大目黒だが、前回は日大三に2-0で敗れただけに是が非でも突破をしたいところだ。 (文・写真=佐藤亮太)