東峰村“消滅可能性”から脱却へ 小1から外国人教員による英語授業 英検の受験費用も村が負担 福岡
テレビ西日本
福岡県内で最も人口が少ない東峰村。 2050年までに消滅可能性がある自治体とされる中、脱却に向けた取り組みを取材しました。
東峰村の小中一貫校「東峰学園」。 村唯一の学校で行われていたのが、英語の授業です。 英語で挨拶するのは、小学5年生の児童10人、この日、フィリピン人の教員が英語の授業を行っていました。 授業中に日本語が飛び交うことはほとんどありません。 東峰学園では、以前から外国人の教員による英語教育に力を入れていると言います。 ◆東峰学園・東峰中学校 高藤広和教頭 「小さい村だからできないのではなく、小さい村だからこそできる教育」
人口約1700人と福岡県内で最も人口が少ない東峰村。 今年4月、民間の有識者グループによる分析で、2050年までに20代から30代の女性が半減し「消滅する可能性がある自治体」と指摘され、福岡県内で該当する自治体8つのうち、最もその可能性が高いとされています。
そんな中、東峰村が取り組んでいる英語教育。 一般の小学校では小学3年から始まるところを小学1年から実施していて、小学3年からは毎週、授業があります。 全員が前に出てみんなの前で発表を行うなど、小人数だからこそできる内容を実践し、英語を身に着けています。 ◆小学5年 「英語の先生だったら分かりやすいし、発音とかが分かるから、大きくなったら生かせそう」 ◆小学5年 「授業自体は楽しい、ゲームみたいなことができて楽しい。海外に行ったときは英語をしゃべって、相手に伝わるように英語でしゃべりたい」 今年度からは、小学6年生から中学3年生までの全員が英検を受験し、費用は村が全額負担するとしています。
◆東峰学園・東峰中学校 高藤広和教頭 「グローバル化に対応したコミュニケーション能力を身に着けるという点で、(村が)英語教育に重点を置いていることは、非常にありがたい。子供のことを第1に考えながら、村の政策と結びついて、いい方向に向かえば」
テレビ西日本