専門家も驚いた「緑色のカメムシ」大量発生そのワケは 生息域が激変?
東北放送
宮城県内で、今年、カメムシが大量発生し、街中でも多く見かけました。このカメムシはいったいどこからやってきたのか?そして、越冬するのでしょうか? 【写真を見る】専門家も驚いた「緑色のカメムシ」大量発生そのワケは 生息域が激変? ■街中で大量のカメムシ 照明の下を飛び回る黒い物体。 この黒い物体の正体はカメムシ。刺激すると、異臭を放つことで知られるカメムシが10月、仙台市の街中で多く見られました。 マンションに住む人: 「きょう家を出たときに5、6匹(カメムシが)いるのを見た」 高校生: 「(学校で)掃除しているときにカメムシがいっぱいいた(Q.何匹くらい)30匹くらいいっぱい出ていて。汚いというか気持ち悪かった」 害虫による農作物被害への対策を行う県の担当者は…。 宮城県病害虫防除所 我妻因信技術主幹: 「エサを求めて飛び回っているところを見かけたのではないか」 このカメムシの大量発生に驚きを隠せない人がいます。 ■専門家も驚いた大量発生、そのワケは… 農研機構植物防疫研究部門 新井朋徳グループ長: 「(ツヤアオカメムシが東北地方に)これほど発生したのは、初めてではないか。正直、非常に驚いている」 国の研究機関である農研機構の植物防疫研究部門・新井朋徳グループ長によりますと、カメムシは、大きく分けて3種類います。 全身が茶色の「クサギカメムシ」。 体は緑色で翅(はね)が茶色の「チャバネアオカメムシ」。 そして、体が緑色で光沢のある「ツヤアオカメムシ」。この「ツヤアオカメムシ」こそが今年、大量発生しているカメムシです。 ■ツヤアオカメムシ、実は東北にいなかった? 「クサギカメムシ」や「チャバネアオカメムシ」は比較的寒さに強く東北地方にも生息しているのに対し、「ツヤアオカメムシ」は本来、主に、九州や四国に多く生息しているとされています。 農研機構植物防疫研究部門 新井朋徳グループ長: 「(ツヤアオカメムシは)冬の間も常緑樹に生息していて、そこの木の中で越冬し、冬の間も汁を吸いながら冬を越している。もしかすると、そういう場所を探し求めて飛来しているうちに、街中の明かりに集まりたくさん来ているのかもしれない」
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