巨人のドラフト1位は明治大・宗山か青山学院大・西川か 近未来の主力打者獲得は必須
今年のドラフト1位は野手との声が聞こえてきます。 6月22日時点でリーグ4位に沈んでいる巨人です。今シーズンはここまで投手陣がチーム防御率リーグ3位の2.47と奮闘していますが、打線の迫力不足という課題も露呈しており、補強ポイントは明確です。 【動画】ドラフトでも最注目! 宗山塁の華麗なる打撃シーンをチェック スポーツメディア関係者は言います。 「丸、岡本、坂本らが頑張っていますが、次世代を担う主力選手の獲得が求められています。坂本、丸とも35歳なので、いつまでも彼らに頼るわけにはいかなない。岡本にはメジャー志向があるとも言われており、後釜に据える強打者の獲得が必要と言えるでしょう」 現在のアマ球界を見渡すと、獲得候補の筆頭格とみられるのが今回の全日本大学野球選手権で2年連続の日本一に輝いた青山学院大学の主砲・西川史礁です。 3月には侍ジャパン欧州代表戦でトップチームにも招集された右の大砲。全日本選手権では対戦相手から徹底した内角攻めにあい、勝負を避けられて、1大会7四死球は大会史上3人目のタイ記録。これもまた「勲章」と言えるでしょう。4試合で10打数2安打に終わりましたが、評価は高いままです。 「何球団の競合になるのかという部分も判断材料になりそうですが、巨人の1位指名が西川になる可能性は十分有ります。長打力がある右打者で、走攻守三拍子そろう外野手ですから、獲得できれば開幕スタメンも張れる逸材です。阿部慎之助監督も東都大学野球リーグの出身者(中央大学)ですから、東都のスター選手が『使える』ことを知っているのも大きいです」(前述の関係者) 一方で、明治大学の宗山塁を1位指名する可能性も、捨てきれません。アマチュア野球界の関係者は言います。 「昨年、門脇誠がショートのレギュラーに定着したことで、『これで10年、巨人の遊撃手は安泰ではないか』とも言われたものでした。しかし、今季の門脇は『2年目のジンクス』に襲われたのか、ここまで打率.201と精彩を欠き、ドラフト4位ルーキーの泉口友汰にスタメンを奪われることも多くなった。その点、宗山は真の意味で『獲得すれば10年間、ショートは安泰』と呼ばれるポテンシャルがあります。今春のリーグ戦は『上半身のコンディション不良』で欠場も多かったですが、ドラフト候補にとって勝負は秋ですから」 西川か宗山か、あるいは――。ペナントレース同様、白熱するドラフト戦線からも目が離せません。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]