新潟医福大は夏冬連続の全国ベスト4! 日大に先制許し終盤2連弾で逆転も…主将・秋元を出場停止で欠き明大戦へ
[12.22 インカレ準々決勝 日本大 1-2 新潟医療福祉大 栃木市総合運動公園陸上競技場] 【写真】「イケメン揃い」「目の保養すぎ」今季MVPの武藤嘉紀が豪華メンバーで会食 第73回全日本大学サッカー選手権(インカレ)は22日、準々決勝を行った。栃木市総合運動公園陸上競技場の第2試合は日本大(関東6)と新潟医療福祉大(北信越1)が対戦し、新潟医福大が2-1で勝利。後半31分に日大に先制されたが、39分にMF森駿人(1年=市立船橋高)が、その4分後にはMF松本天夢(4年=高崎経済大附高/長崎内定)がゴールを決め、試合をひっくり返した。25日の準決勝では明治大と対戦する。 日大はグループリーグD組を2勝1敗の末に得失点差で2位通過。3-4-2-1の布陣でGKは木村凌也(3年=横浜FMユース/25年横浜FM内定)、3バックは左からDF國枝蒼空(1年=横浜FCユース)、DF齋藤慈英(4年=仙台ユース)、DF松本大地(3年=帝京長岡高)。ウイングバックは左がMF大久保帆人(2年=前橋育英高)、右がMF阿部水帆(1年=浦和ユース)。2ボランチはMF浅倉心魂(1年=相模原ユース)とMF熊倉弘貴(4年=前橋育英高/横浜FC内定)。2シャドーにMF阿部水帆(1年=浦和ユース)とFW熊倉弘達(4年=前橋育英高/甲府内定)で、1トップにFW平尾勇人(2年=四日市中央工高)が入った。 新潟医福大は総理大臣杯王者・阪南大ら強豪を破り、グループリーグ3連勝の首位通過。4-1-4-1の布陣で、GKは桃井玲(4年=桐光学園高)、4バックは左からDF白石蓮(1年=尚志高)、DF大塚天翔(4年=正智深谷高)、DF秋元琉星(4年=青森山田高/群馬内定)、DF成瀬護(4年=札幌U-18)。アンカーはDF細井響(3年=習志野高)、2列目は左サイドがMF田澤夢積(3年=青森山田高)、右サイドがMF上之平暉羅(3年=磐田U-18)。インサイドハーフはMF高足龍(3年=流通経済大柏高)と松本で、1トップはFW吉田晃盛(3年=九州国際大付高)となった。 第1試合から続く暴風は、第2試合になるとさらに悪化。隣のグラウンドからの砂塵となった風でピッチが霞む時間帯もあった。両チームにとって風上と風下の選択は重要。日大の川津博一監督は「前後半で流れがガラッと変わると想定して、キックオフ前の陣地取りもミーティングのときに選手と話をして、風下の選択肢にした」と意図を明かす。 少しでもボールが浮くと、暴風に流されていった。両チームともに慎重な試合運びをしながらもチャンスを作る。だが、スコアレスのまま後半に折り返した。 新潟医福大は後半に風下に立った。佐熊裕和監督は「たぶん点数が動くのは後半だと思っていた」と警戒していたが、後半31分に日大が均衡を崩す。熊倉弘達がセンターラインの自陣側から50m先のゴールに向かってシュート。風に乗った弾道はGK桃井の頭上を越えてゴールに突き刺さった。 終盤に差し掛かったところでの失点となった新潟医福大だが、今大会ではグループリーグ初戦・中京大戦(○2-1)で先制を許した中での逆転勝利を経験。佐熊監督も「今年の強さは1失点でバタバタしないところ」と胸を張る。後半39分に細かくつないだ末に途中出場の森が同点ゴール。さらに4分後の43分には森のシュートが相手のハンドを誘発する。松本が冷静に決め切り、2-1で逆転した。 逆転勝利した新潟医福大は、2022年度の準優勝以来となるインカレ4強入り。また、2度目の準優勝となった今年夏の総理大臣杯に続き、夏冬連続のベスト4進出となった。 新潟医福大は準決勝で明大と対戦。「我々より力は100%上」と対戦相手を認めた上で「挑戦者という気持ちで。ミーティングでも彼らの口からそういう言葉が出てきた。そういう気持ちでやっていきたい」と選手への信頼をのぞかせた。 だが、ひとつ不安要素もある。新潟医福大のキャプテン秋元がイエローカードを受けており、今大会2度目となる累積警告で準決勝出場停止となった。佐熊監督も「いま考えているところ」と頭を悩ませる。本職CBのアンカー細井が最終ラインに落ちるか、細井はアンカーのままでCBに他選手を充てるか。どちらにせよ、少なからず影響はありそうだ。