「ラストチャンスと思った」混戦の西武外野手争い 若林楽人が攻守&二塁打で土壇場アピール 松井監督「大事な1本だった」
◆オープン戦・西武0-3ヤクルト(23日、ベルーナドーム) 西武の若林楽人外野手(25)が攻守とバットで開幕スタメン入りへアピールした。 ■「大ファインプレーだよ」西武4年目の俊足外野手しびれるダイビングキャッチ!【動画】 2回1死、ヤクルト山田の右中間へ飛んだ打球に俊足で追いつき、間一髪ダイビングキャッチ。好投の隅田を支えると、8回には清水の高め直球を捉えて中越え二塁打を放った。左膝を2度手術した若林にとって、寒さが厳しい中でのプレーは不安もあったが「(好捕は)跳ばないと取れないぐらいの距離感だった。膝は全然大丈夫です」と笑顔で振り返った。 3枠とも空白の状態から始まった外野手争いは、春季キャンプで西川、長谷川、蛭間の若手トリオを中心にスタート。長谷川と蛭間、外野も挑戦していた山村が打撃不振でファームへ落とされた。若林はキャンプでB班スタートながら6日に岸とともにA班へ昇格したが、さらに遅い12日からA班入りした元盗塁王の金子侑が打率4割強と好調で開幕スタメンが有力となっている。左翼コルデロも濃厚だ。 残りは実質1枠。若林は「レギュラーを取るためのラストチャンスと思っていた。でも、リラックスしないといいことはできないなとも思っていた」と冷静に自分を見つめて結果を残した。松井監督は二塁打について「あそこの1本が非常に若林にとっても大事な1本だったと思う。ああいう打撃ができれば足も生かせると思うし、今日は良かったんじゃないか」と称賛した。 オープン戦は24日のヤクルト戦が最後となる。「寒さは怖いけど、そんなことを言っていられる立場じゃない」と最後までアピールを続けていく。(末継智章)
西日本新聞社