荷物を運ぶだけじゃない!? 遊びに軸足を置いたいすゞの4台の新機軸車登場!!
Travio KAGAYAKI(トラヴィオ・輝き)
トラヴィオ「輝き」は、オーソドックスなスタイルとレイアウトを有するキャンピングカーで、いわばエルフミオの謳い文句そのままに「だれでもキャンピングカー」というクルマだ。 明るいファブリックで清潔感のある室内、食事や休憩をするスペースであるダイネットは4名がゆったりと座れる。 ダイネットのテーブルを下げ背もたれマットを載せ、サブマットを入れるだけでフロアベッドが完成するほか、キャブ上のバンクベッド、リアのベッドなどがあり、乗車人員7名、就寝人員も7名を達成している。 全長4880mmの中に、キャンピングカーに求められる要素をよくぞこれだけ詰め込んだと思うぐらい至れり尽くせりだ。 以上、ここまで「ストライカー」「イーグル」「輝き」について紹介したが、これらの車両の架装および営業は日本特種ボディーが行なっている。そこで日本特種ボディーの担当者に聞いたところ、 「これまでトラックタイプのキャンピングカーは、ベースシャシーが少なかったので、このクラスはあまり選択肢がなかったのですが、ここにきて、普通免許で運転できるエルフミオのトラヴィオが加わったので、我々も大いに期待しています」とのこと。
エルフミオSEカスタム
フィールドスタイルには、もう1台、エルフミオベースの車両が出品されていた。それがエルフミオSEカスタムだ。たぶん、お気づきの方も多いと思うが、このクルマは、「東京オートサロン2024」にいすゞA&Sが出品した「エルフミオ・アウトドアエディション」の正常進化版である。 スチールの平ボディに仕事にも遊びにも使える機能性を意識した特別架装を施したもので、全高は2.1mに抑え、大型施設の駐車場にも対応する荷台キャリアを製作。車体色は特別色ではなく、SEカスタム専用色のダークカーキメタリックだ。 仕事の機能性を重視しつつ、週末のアウトドアライフにも使えるデザインに仕上げているのがポイントだろう。 荷台にはサイドラックパネル、ユーティリティラック、バーを備え、多彩なカスタムが可能なベースを確保。サイドラックパネルは、多数のサービスホールを備える側面パネルだ。また、左サイドに張られた3mの長いタープはサイドオーニングと呼ばれるもので、アウトドアだけでなく仕事中の休憩スペースにもなる。 車両の上部にも大きな荷物を積むことができるよう、ルーフとラックベース上にも積載物が固定可能なラックを装備。ルーフキャリアとユーティリティラックは、上部の高さに合わせたことで、つなげて使用し、荷台よりも長いものを積載することも可能になっている。 以上、いすゞの「荷物を運ぶだけじゃない」4台のトラックを見てきたが、エルフミオの投入を機に、いすゞがトラックの新たな可能性を模索し始めたことは注目に値する。「だれでもトラック」は「あそべるトラック」にもなる、それも「あり」だと思う。