18番、ティーショットを放つ馬場（撮影・浅見桂子）

＜国内女子ゴルフツアー：富士通レディース＞◇第2日◇12日◇千葉・東急セブンハンドレッドC（6697ヤード、パー72）◇賞金総額1億円（優勝1800万円） 　全米女子アマチュア選手権で、22年に日本人2人目の優勝を果たした馬場咲希（19＝サントリー）が、ツアー史上最速優勝を射程にとらえる、首位と1打差の4位で最終日に臨むことになった。 　首位と3打差の7位から出て6バーディー、2ボギーの68と4つ伸ばして回り、通算9アンダー、135。10アンダーで首位の古江彩佳、高橋彩華、桜井心那の3人を追って、最終日は最終組の1つ前で回る。プロテスト合格後の最速優勝は、20年の笹生優花のデビュー2戦目。それを上回るデビュー戦優勝が、現実味を帯びてきた。 　前半は2番パー4で、第2打をピン奥2メートルにつけ、難しい下りのパットを決め、バーディーを先行させた。3番パー4をボギーとしたが、4番パー3でバウンスバック。8メートルの難しいラインを決めきって伸ばした。後半の14番パー4では、ピンまで8ヤードのラフから、チップインバーディー。グリーン上、グリーン周りもさえた。 　「組み合わせに恵まれて楽しく回れた」と、同組の小祝さくら、ウー・チャイェン（台湾）と、随所で談笑しながらラウンドした。5つ伸ばした前日の第1ラウンドと比較し「若干、ショットは良くなかったけど、うまくスコアをまとめて、60台であがることができたのはよかった」と、納得の様子で話した。 　宮田成華、ペ・ソンウ（韓国）と回る最終日に向けて「優勝争いできる位置でプレーできることが、すごいよかった。優勝争いをちゃんと楽しんで、これからにつながる経験ができたらいいなと思います」と、笑顔で話した。優勝への意気込みを問われると「ウフフッ」と、笑ってはぐらかした。「日本の試合はギャラリーの方々が多く来てくださるので、その中で優勝争いできるのは、すごいうれしいし、楽しみ」。楽しんだ先に、全米女子アマチュア選手権優勝に続く、日本女子ゴルフ史に残る快挙が生まれるかもしれない。