「日東紅茶」珈琲バッグで有糖ラテに照準 甘みも楽しめる「キャラメルラテ」「ハニーラテ」を新発売
三井農林は、昨秋立ち上げた「日東紅茶 ミルクとけだす珈琲バッグ」シリーズで有糖ラテに照準を合わせて、引き続きコーヒー市場に挑む。 昨秋は同シリーズで「カフェラテ」「キャラメルラテ」の無糖ラテ2品を発売。 発売後ほぼ一巡し、消費者やバイヤーから寄せられた声を集約したところ、甘みや、より満足感のある味わいを求めるニーズが顕在化。これを受け、無糖ラテ2品を「ハニーラテ」「キャラメルラテ」の有糖ラテ2品に差し換えて8月26日から新発売している。 前身の無糖ラテ2品は、どちらも消費者の飲用前のイメージと実際の味わいにギャップが生じていた。新発売の2品では、このギャップ解消を図った。
前身の「カフェラテ」について、8月21日発表した企画本部商品企画・マーケティング部商品企画室の宮尾浩司氏は「コーヒーバッグに入れられるのは、コーヒーとミルク成分のクリーミングパウダーを合わせて最大で8g程度。そのためコーヒーのコクを出しづらく、味が薄いと感じるお客様もいらっしゃった」と振り返る。 そこで、香りと甘さで満足感を出した「ハニーラテ」に差し替えた。開発にあたっては、市場でのはちみつフレーバーの人気や、ハニーラテの定着に着目した。 「紅茶や嗜好品のカテゴリーで、はちみつは定番のフレーバーになってきている。外部データを調べたところ、飲食チェーンさまでもハニーラテが売上ランキングの上位にきており、新フレーバーとして展開することにした」と説明する。 「キャラメルラテ」は無糖から有糖へとリニューアルした。 「前身商品では“キャラメルの香りがついているため、甘いものをイメージして飲んだら甘さが無くてびっくりした”というご意見を多くいただいた。そのため、今回、改めて甘さのある商品として展開した方が良いと判断した」と述べる。 豆のブレンドも変更。ブラジルを中心に3種の豆を使用し、より苦味を感じられる設計に仕立てた。ミルクと合わさることで、味を引き立て合うブレンドとなっている。 コーヒーには、インスタントコーヒーではなく、引き続きレギュラーコーヒーの使用にこだわる。 「市場にはインスタントコーヒーを入れているコーヒーバッグ製品もあるが、『ミルクとけだす珈琲バッグ』シリーズはレギュラーコーヒーのみを使用している。お湯を注ぐだけで、本格的なカフェラテを楽しめる」と胸を張る。 「キャラメルラテ」「ハニーラテ」はいずれも4袋入りで、希望小売価格は税抜350円。お湯につける時間は、通常は2分、濃いめの味わいにする場合は3分を推奨している。