「前を向いていけるような大会にしたい」豊田兼がキズを負いながら予選出場 足引きずるも400mハードルを走りきる
◇パリオリンピック2024 陸上男子400mハードル予選(大会11日目=日本時間5日、スタッド・ド・フランス) 【画像】パリに到着した陸上400mハードルの豊田兼選手 陸上の豊田兼選手が400mハードル予選の5組に登場しました。序盤からスピードに乗れない豊田選手は終盤で足がつったような様子を見せさらに失速。6着でゴールしました。この組では8選手が走るも、2選手が転倒等で途中棄権となっています。 フィニッシュエリアに頭を深く下げ、足を引きずりながら移動する豊田選手。筒江海斗選手が駆けつけ、肩を支えました。 レース後インタビューに応えた豊田選手は、足の状態に関して「フランスに来てからの練習で痛めていたところが再発してしまって」と説明。キズを負った上での出場に関しては「初めてのオリンピックで、このツラい挫折のような経験が、今後自分が成長していく上で本当に前を向いていけるような大会にしたいなと思って、コーチたちと相談して出場することにしました」と明かしました。 苦しみながら400mを走りきった豊田選手。ここまでの集大成として“走りきること”を目標としていたとし「また新しいスタートラインが切れた」と前を向きました。 このレースには日本勢として豊田選手、筒江選手、小川大輝選手の3選手が出場。いずれも「各組上位3選手および次に速いタイムの3選手」に入ることが出来ず、準決勝進出に向けて敗者復活戦へ挑みます。