中国・海南省で「海南島一周景観ハイウェイ」が開通
【東方新報】中国最南端の海南省(Hainan)海口市(Haikou)で18日、3年近い建設工事を経て完成した「海南環島旅游公路(Hainan Coastal Scenic Highway)」の開通式が行われた。 海南省は2025年までに国際的な観光消費の中心地になることを目指しており、このハイウェイはその代表的なプロジェクトに位置付けられていた。 このハイウェイは、海口市、瓊海市(Qionghai)、三亜市(Sanya)、儋州市(Danzhou)など海南島の12の沿海都市・県を通り、島を一巡りする。その通り道には、断崖、湿地帯、風車、ヤシ林、河口、田園地帯など84か所の景観エリアがあり、車から海南島独特の美しい景色を眺めることができる。 ハイウェイの本線部分の総延長は988キロで、高速鉄道や国道ともつながり、「『高速で、のんびり旅行』の交通システム(高速道路と低速道路を組み合わせて島内の自然や文化を楽しめるようアレンジされた交通網)」を整備している。 沿線には45の展望台、25のパーキングエリア、66の待避所、14の新エネルギー供給ステーション、八つの整備作業所、多くのレジャーステーションが建設され、地元の特色ある自然や文化を堪能できる観光サービスを提供している。 海南省旅游・文化・放送・体育庁の王忠雲(Wang Zhongyun)副庁長は、「海南環島旅游公路の開通は、海南島の資源の統合と商品形式のイノベーションという点で、島の観光産業の発展を効果的に促進すると期待できる」と話す。 海南旅游発展研究院(Hainan Tourism Development Research Institute)は「道路とは交通のためのものだが、この海南環島旅游公路は海南省が提供する革新的な観光商品です」と強調している。道路の開通に合わせて「セルフドライブガイドブック」も発売された。 また、2025年には「海南熱帯雨林国立公園周遊ハイウェイ」も開通予定だ。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。