紅葉シーズンに異変?気温が高い日が続き“見頃”10日前後遅く【高知】
高知さんさんテレビ
日中は汗ばむ陽気の日もありますが、朝晩は寒さが増し、秋が深まりつつあります。そんな中、県内の紅葉に異変が起きています。 中川哲記者: 「朝の城西公園に来ています。澄み渡った青空に映えるイチョウ並木がとてもきれいです」 高知市の城西公園にはおよそ20本のイチョウが植えられていて、いま見頃です。 散歩中の女性: 「だんだんだんだん黄色くなるのを見るのが楽しみで毎朝散歩してます」 高知市によりますと例年に比べて色づきは少し遅れているようです。 一方、こちらはー、黒尊渓谷の紅葉。 澤村栄治カメラマン: 「日中はまだ暖かい日が続いていますが、黒尊渓谷では木々が色付き始めています」 四万十市西土佐の黒尊渓谷です。黒尊川のほとりを赤いもみじがほんのりと彩り、晩秋の訪れを告げています。しかし、ちょうど1年前の映像と比較してみると…ここでも今年は色づきが遅れているのが分かります。 民間の気象情報会社ウェザーニューズに今年の紅葉の傾向について聞いてみました。 ウェザーニューズ・山上和浩気象予報士: 「例年ですと内陸部を中心に今週ぐらいですね。見頃を迎える所が多くなるところではあるんですけれども、今年は全体的に10日前後遅くなっている状況ですね」 その理由は? ウェザーニューズ・山上和浩気象予報士: 「一番の要因としては暑さが考えられます。太平洋高気圧が平年よりも強くなっておりまして、高知県では気温が高い日が続いているのが大きな要因として考えられます。」 「この高気圧というのは夏に高温をもたらす高気圧、いわゆる夏の高気圧でして、通常いまの時季ですと日本のはるか南東の方に衰退しているんですけれども、今年はその勢力が強くてですね。11月とは思えないような張り出し方となっています」 「葉っぱの色づきが進むためには冷え込みが重要になるんですけれども、気温が高い現在はまだ色づきが進みにくいようなそういう状況となっています」 県内の紅葉の見頃はいつ頃になるのでしょうか? ウェザーニューズ・山上和浩気象予報士: 「今週末まではまだ平年よりも気温の高い日が続くようになっているんですけれども、週明け18日以降は寒気が流れ込みやすくなる見込みです。これによって冷え込みが強まるので紅葉の色づきも進んで、特に内陸部から来週は見頃になる所が増えてくるんじゃないかというふうに見ております」 では県内の紅葉情報を詳しく見てみましょう。 見ごろ予想はウェザーニューズによりますと… 仁淀川町の安居渓谷は色づきが進んでいて11月20日。 四万十市の黒尊渓谷は11月24日です。 香美市の大荒の滝は色づき始めていて11月21日。 べふ峡はほんのり色づき始めていて11月20日。 轟の滝は色づき始めていて11月24日となっています。 山間部は朝と昼の温度差が大きくなるため、紅葉狩りは防寒対策をしておでかけください。
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