【陸上】「やっと自分のレース」佐藤風雅「パリでは44秒台を」復活2着で五輪濃厚 男子400m
<陸上:日本選手権>◇6月30日◇第4日◇新潟・デンカビッグスワンスタジアム◇男子400メートル決勝 22、23年世界選手権2大会連続準決勝進出の佐藤風雅(ふうが、28=ミズノ)が45秒61で2着に入った。すでに五輪参加標準記録(45秒00)を突破しており、優勝すれば五輪代表に一発内定だったが、2着でも五輪代表入りが濃厚になった。 昨年の世界選手権(ブダペスト)で日本歴代3位の44秒88を記録した第一人者は、スタートから先頭に立って快調に飛ばしたが、残り100メートルから後半に強い中島佑気ジョセフに追い上げられ、ゴール前で振り切られた。 今季は5月上旬の世界リレー(バハマ)で男子1600メートルリレーのパリオリンピック(五輪)出場権獲得に貢献したが、5月19日のセイコー・ゴールデングランプリ(GGP)を体調不良により欠場。実戦から遠ざかり、不安を抱えたまま日本選手権を迎えていた。 「やっと自分のレース展開ができた。(1位の中島について)こういう選手に競り勝ってこそ五輪では決勝に行ける。パリでは予選で44秒台を出したい」。復活の手応えをつかんだ佐藤風の視線は、すでにパリでのレースに向けられていた。