二宮和也、6年ぶり『ブラックペアン』への意気込み 渡海から天城へどう演じ分ける?
『ブラックペアン』シーズン1のキャストが再集結した意義
――現場でのチームワークはいかがですか? 二宮:チームワークはいいと思います。現場レベルで言うと、前作から関わっているスタッフさんが助監督に1人いるくらいで、全く違うチームで作っているので、前作とほぼ一緒の演者たちの意見にすごく価値があるのかなと思っています。前作を経て今作に入ってきている役者さんたちからは、譲れるものもあれば譲れないものがあるということを感じますし、その分いい形で作品が作れているのではないかと思います。 ――前作から最も変わったと思うキャラクターはいますか? 二宮:『ブラックペアン』シリーズの原作の主人公である世良(雅志/竹内涼真)くんがいろんな先生に会い成長していくという話でもあるので、物語上も6年の年月が経ち、研修医から心臓血管外科医になって、時には後輩を指導したり助けたりする姿が印象的でした。 ――韓国人研修医役としてキム・ムジュンさんが新キャストに加わりますが、共演してみての印象を教えてください。 二宮:頑張り屋だなというふうに思います。僕も何度か経験がありますが、異国で仕事をするということがいかに大変かというのは理解していますし、ムジュンの場合、今回はいつもの制作スタッフとも違いますし、日本語で会話をしなければいけない環境で芝居をしているのはすごいことだと思います。それに『ブラックペアン』は手術名だったり、臓器や病気の種類を覚えなければいけませんし、ムジュンは僕らのセリフもちゃんと頭に入れているので、時間がいくらあっても足りないだろうなと思うくらい頑張ってくれていますね。彼のストレスにならないように僕らは日本の役者さん以上にケアしていかなければいけない部分が絶対にあるので、このチームとお芝居ができてよかったと思って韓国に帰ってもらうのが僕らの目標です。 ――ムジュンさんとはどのようなコミュニケーションを取っていますか? 二宮:ムジュンが食べたいものを聞いてご飯に行こうと話したりもしていますし、例えばお芝居について「韓国語で言うとこれはどうなるんだ」ということだったり、「日本語でこういうことを言いたいんだけどニュアンスはこれで合ってるのか」という向こうからの質問に答えたりもしているので、齟齬がないようにコミュニケーションは取れているかなと思いますね。 ――第1話では天城先生が運試しにこだわる描写がありますが、今後もそういった二者択一が迫られるシーンは出てくるのでしょうか? 二宮:基本的にそういった運を試すということが条件となって物語が展開していきます。ゲスト出演者が毎話すごい方たちばかりですので、そこも合わせて楽しんでいただけるのではないかと思っています。 (取材=石井達也)