全日本合唱連盟理事長賞に合唱団「櫻」 全日本合唱東北支部大会大学職場一般部門の福島県関係
第76回全日本合唱コンクール東北支部大会は最終日の22日、仙台市の仙台銀行ホールイズミティ21で大学職場一般部門を行った。福島県関係では混声合唱の部で合唱団「櫻」、同声合唱の部で合唱団L’alba(ラルバ)、室内合唱の部でこそり、大学ユース合唱の部で福島大混声合唱団が金賞に輝き、全国大会出場を決めた。合唱団「櫻」は大会3日間を通して最も優れた演奏をした団体に贈られる全日本合唱連盟理事長賞に輝いた。 総合順位は室内・混声・同声合唱の部で合唱団「櫻」が1位、合唱団ラルバが5位、こそりが7位。大学ユース合唱の部は福島大混声合唱団が1位だった。 喜多方高の卒業生を中心に結成した合唱団「櫻」は2大会連続3度目の全国出場。一体感を大切に、声色や歌への気持ちに共通認識を持って練習を重ねた。五十嵐史憲団長(32)=喜多方市=は「音程の正確さはもちろん、感情を音楽に入れたい」と先を見据えている。 安積黎明高卒業生らの合唱団ラルバは2大会連続4度目の全国。自由曲「原初」は不協和音と美しい和音の差を正確に表現し、観客を魅了した。松本ちひろ代表(27)=郡山市=は大舞台に向け「楽譜にある作曲者の意図を表現したい」と力を込めた。
会津若松市を拠点に高校生から30代の有志でつくる「こそり」は全日本合唱コンクールに初挑戦し、全国に進んだ。自由曲は遊女のかなわぬ恋を声の響きで表現。鈴木雄治郎団長(30)=埼玉県=は「指揮者がいなくても呼吸がそろうと示したい」と意気込む。 福島大混声合唱団は2大会連続18度目の全国出場となった。自由曲は人間同士のドラマを歌った作品と、宇宙規模の世界を描いた作品。声の強弱などで2曲の対比を表した。奥山拓哉団長(食農学類3年)は「今後は和音の音程やタイミングをそろえる」と話した。 全日本合唱連盟東北支部などの主催。県内の7団体を含む21団体が課題曲と自由曲を歌った。福島県勢以外で全国大会に進むのは山形県・鶴岡土曜会混声合唱団。11月23、24の両日に松山市で開かれる全国大会に進む。 この他の福島県勢の成績は次の通り(金賞は成績順)。 ◇室内▽銀賞=会津混声合唱団 ◇混声▽金賞=Choral Aurora、Farbkasten