【2023エンタメベスト】年間1000時間視聴したプロが「想像のナナメ上をいく面白さ」にハマった5作!
2023年は配信コンテンツ豊作の年。ドラマからリアリティショー、配信オリジナル映画まで次から次へと新作公開が続き、年間でトータル1000時間ほど視聴しました。そのなかで想像の斜めを行くような旬な面白さがあった5作品をピックアップ。見ればきっと、世界観に浸れるものばかりです。 莫大な製作費をかけてあの大ヒットドラマを完全再現!『イカゲーム:ザ・チャレンジ』予告(ほか動画5本)
Netflix『イカゲーム: ザ・チャレンジ』
続編ではありません!ガールズパワーと女同士の裏切りに見応えあり ゲームに挑んで456万ドルの賞金を手に入れることができるのは、456人のプレイヤーのうち1人。日本円にするとだいたい6億7000万円です。そんなとんでもないスケールの額を実際に扱いつつ、Netflixの「イカゲーム ザ・チャレンジ」は本性丸出しのリアリティショーとして楽しめます。 世界的に大ヒットしたドラマ「イカゲーム」の続編ではありませんのでご注意を。でも、あの巨大な少女型のロボットとゲームする「だるまさんがころんだ」から456人のベッドが並んだ寮、ゲーム会場に向かう階段セットまで、公式スピンオフらしくしっかり再現しています。クラシックな音楽チョイスまで同じです。 ドラマではモデル出身のチョン・ホヨンが演じたセビョク役と演技派女優イ・ユミが好演したジヨンとの間に築かれた女の友情が見どころのひとつにありましたが、リアリティショーでも女たちが見せ場を作ります。「ガールズパワーを見せつけよう」と団結したり、女同士で裏切ったり。揺れ動く人間模様が満載です。
Netflix シリーズ『サンクチュアリ -聖域-』
痛快スポ根!相撲界の裏側をドラマにハマり役が揃い過ぎ Netflix日本オリジナル歴代最高の痛快さを味わえます。「サンクチュアリ -聖域-」は大相撲を舞台に崖っぷち人生から這い上がる全8話のドラマです。「猿桜(えんおう)」こと、小瀬清という名の九州男児が主役。「角界ぶっ壊す フォー!」と、中指まで立てて旧態依然に対して悪態をつく、やんちゃっぷりが魅力です。 この役に大抜擢された一ノ瀬ワタルはこれをきっかけにすっかりブレイクしています。とにかくハマり役だらけ。主役の相棒ポジションの染谷将太に、親方役のピエール瀧、女将役の小雪、そしてベテラン記者役の田口トモロヲが、人間性の高いキャラクターを嫌味なく演じています。 今どき女子をそつなく演じた忽那汐里や猿桜の父親役のきたろう、母親役の余貴美子も印象的。もがきながら生きる泥臭さについ心打たれてしまいます。染谷演じる清水が猿桜に向かって「君は土俵に生きるべき人間だ!」と言い放つ割とベタな台詞でさえもピュアな気持ちにさせる力を持っています。