2022年はカキの養殖いかだが流される…“海外の噴火”で日本にも津波の可能性 3日の噴火でも気象庁が調査
2023年12月3日、インドネシア・スマトラ島で起きたマラピ火山の噴火では、気象庁が一時、日本の沿岸で津波が起きる可能性があるとして調査に入ったと発表しました。 【動画で見る】2022年はカキの養殖いかだが流される…“海外の噴火”で日本にも津波の可能性 3日の噴火でも気象庁が調査 噴煙の高さが上空1万5000mに達する大規模な噴火が起きた場合、気象庁は地震によるものとは違う津波が日本で発生する可能性があることや、海外での潮位の変化を伝える情報を出すことにしています。
2022年1月に南太平洋のトンガの海底火山で起きた大規模な噴火により、日本各地で津波が発生したことを受けて、気象庁がこうした情報を発表するようになりました。 トンガの噴火の際には、愛知県田原市や三重県鳥羽市で60cmの津波が観測され、鳥羽市ではカキ養殖のいかだが流されるなどの被害が出ました。
今回は地震発生から9時間後の4日午前3時に、日本への影響はないことが確認されましたが、名古屋大学の山岡耕春（こうしゅん）教授は「火山の噴火は続く可能性はあるが、去年のトンガの噴火のような現象は100年に1回あるかどうかのまれなこと。それほど心配しなくていい」としています。
ただ1960年のチリ地震では、発生から丸1日後に日本に津波が到達したこともあり「遠くで起きた地震でも津波注意報や警報が出ることもあるので、きちんと避難をしてほしい」と呼びかけています。
