ヘルシーでコク旨、冬を乗り切る健康鍋 秩父の居酒屋3店舗、本格薬膳鍋を提供 冬を乗り切る健康鍋 薬膳の栄養価を最大限に…決め手はトリガラと貝エキスの「特製塩ダブルスープ」 注文は事前予約を
埼玉県秩父市宮側町の居酒屋「秩父の酒場 ぶぶすけ」「江戸や わんちゃか」「海と大地のご馳走家 えびす」の3店舗で今月から、新メニュー「秩父ぽかぽか薬膳鍋」(2人前2980円~)の提供が始まった。同店運営のウィズ・アペックス社(秩父市、吉岡伸也社長)と日本薬科大学(伊奈町、都築稔学長)、県立秩父農工科学高校(秩父市、服部修校長)が連携し、薬膳と地産地消をテーマに構成した、冬を乗り切る健康鍋を完成させた。 秩父市浦山ダムの名物「浦山ダムカレー」
ウィズ・アペックス社は秩父、本庄市内を中心に飲食計11店舗を運営。各店で地域密着型メニューの開発、提供に力を入れている。今回の新メニューは調理、薬膳、農業の知見を組み合わせた産学連携の本格薬膳鍋。同居酒屋3店の従業員、日本薬科大の学生、秩父農工科高の生徒の思いやアイデアが詰まっている。 さんしょう、八角、松の実、ショウガ、たかの爪など、体を温める薬膳素材たっぷりのスープの中で、豚・トリ肉やネギ、白菜、ニラ、マイタケなど10種類以上の具材が踊る。吉岡社長の母校である秩父農工科高生徒が実習で収穫した旬の野菜が日替わりで加わるのが魅力の一つ。 えびす店長の富田大介さん(45)を中心に、約半年かけて商品開発を行った。薬膳の栄養価や風味を最大限に引き出すために、トリガラと貝エキスをバランスよく配合した「特製塩ダブルスープ」が決め手という。「老若男女問わずお箸が進む、ヘルシーでコク旨(うま)の逸品」と富田さんは勧める。
吉岡社長は「高校や大学の使命である『教育』と『研究』、地元飲食店が目指す『地域貢献』を融合して、相乗効果が生み出せる商品を今後も提供していきたい」と話した。 秩父ぽかぽか薬膳鍋の注文の際は、なるべく各店に事前予約を。 商品に関する問い合わせは、「海と大地のご馳走家 えびす」(電話0494・26・5375)へ。