シーホース三河 白熱の愛知ダービーは1勝1敗。エースの負傷交代にリッチマンHC「大切なのはNext Man Upのメンタリティ」
エース西田優大の影響力を感じた2試合
岡崎中央総合公園総合体育館で行われた名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの愛知ダービー。シーホース三河は、1月20日のGAME1を91-85で勝利、1月21日のGAME2は82-94で敗戦。中地区と西地区の上位対決は1勝1敗の痛み分けとなった。 GAME1はバスケットボールの醍醐味が詰まったクロスゲームで、2Qを終えて45-45のイーブン。3Qに入ると徐々に名古屋Dを突き放し、一時は14点にリードを広げる。しかし、地力がある名古屋Dはそう簡単に勝たせてはくれない。終盤にリードは2点差まで縮まり、三河は流れを失ったように見えた。ここで西田優大がチームを救う。クラッチタイムで3Pシュートを含む7得点を記録し、タフなゲームの勝敗を決定づけた。 この日、西田はシーズンハイの24得点。残り1分半で成功させた3Pシュートは、決めたというより「ねじ込んだ」の表現が似合う、エースの風格を感じさせるビッグプレーだった。 GAME2はスタートから10-0のランを決め、前日の勢いそのままに三河が圧倒するかに思えた。ところが、1Q残り4分半に西田が接触プレーで負傷するアクシデント。そのまま欠場を余儀なくされる。 名古屋Dの用意した対策にも苦しめられる。名古屋Dのショーン・デニスHCは「(ダバンテ)ガードナーに対するディフェンスを変更し、ダブルチームを仕掛けるタイミングを少し遅くしました」と説明する。上手くズレが作れず、ガードナーを起点とした攻撃が停滞。フロントコートから強いプレッシャーをかけられ、骨折で離脱している長野誠史の不在を痛感する時間帯もあった。 名古屋Dに逆転を許したあとは粘り強く食らいつくが、要所でミスから失点を重ねてしまい、82-94で試合終了。三河の連勝は5でストップとなった。 試合後、三河のライアン・リッチマンHCは「GAME1はターンオーバー数を10に抑えて、ゲームをうまくコントロールできたと思います。今日はターンオーバーが17で、3Pシュートは31本中15本も決められました。ミスが多い中でこれだけ決められると難しい状況になります。ただ、名古屋さんは素晴らしいコーチと選手がそろったチームだと感じました」と総括した。